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2023/4月に観た新作映画3選

4月雑感

こんにちは。

4月のベスト映画を振り返ります。

住まいや仕事環境が変わることはなく、
ヌルっと新年度がスタート。

大きなトピックはないけれど、
私は元気です。

あんまりにも大きなトピックがないもんで、
日記的なものを書き始めました。

まがりなりにも言葉を生業にしている人間なので、
文章をもって脳内を整理するのも、まぁ大事かなと。
↓ ↓ ↓


××××××××××××××××××

では、4月に観た新作映画9本中、
私の心に刻まれた3作品を紹介していきます。

いえーい。


※直接的にストーリーの本筋には触れないつもりですが、
 事前情報を入れたくない人はご注意を…。



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1.ガール・ピクチャー



あらすじ、概要はこんな感じ。

北欧フィンランドを舞台に、人生を揺るがす運命の恋と性の冒険に巡り合う3人のティーンエイジャーを描いた青春映画。



クールでシニカルなミンミと、素直でキュートな親友ロンコ。同じ学校に通う2人は放課後にスムージースタンドでアルバイトしながら、恋愛やセックス、将来への不安や期待についてのおしゃべりを楽しんでいる。そんなある日、恋愛感情を抱いたことのない自分に悩んでいたロンコは、理想の相手との出会いを求めてパーティへ繰り出すことを決意。ロンコの付き添いでパーティに参加したミンミは、大事な試合を前にプレッシャーに押しつぶされそうになっているフィギュアスケーターのエマと急接近する。



ミンミ役に「エデン」のアーム・ミロノフ。2022年・第38回サンダンス映画祭ワールドシネマドラマ部門で観客賞を受賞した。

映画.com


「フィンランドの映画って見たことあったっけ??」
脳内のマイ・フィルム・ライブラリーをひっくり返してみたけれど、
思いつかない。
(スウェーデンとかデンマークの映画はすぐ出てくるけど、、)

なんとなく寒そうってのと、
サウナの聖地的な知識しかなかったフィンランド。

この映画でもやっぱり寒そう、めちゃくちゃ寒そう。
(サウナは出てこなっかった)

ただ、キャラクター達はアツい!
めちゃくちゃアツい!

アンタら貞操観念どないなっとんねん!
とツッコミたくなるほど、性に奔放な女の子たち。

日本とのあまりの感覚の違いに先制パンチを食らってしまい、
「この映画、ちょい苦手かも」なんて、序盤は思っていましたが、
徐々に彼女達の真っ直ぐさや、等身大の悩みに感情移入してしまって、
気づけばオジさん、ホロリと涙、、。

ミンミとフィギアスケーター、
エマとの恋愛描写がむちゃくちゃよくてですね、、。

「私はあなたのことがこんなに好きなのに!」という感情が、
甘酸っぱい火花を散らし合う様にキュンです。

そして何より音楽の使われ方がグッドで。
「青春の側には必ず音楽がある」という点を
きっちり描いてくれてたので、それもポイント高いっす。

日本の青春映画だけだよ、、音楽を蔑ろにしているのは、、。

「ブック・スマート」や「スーパーバッド」がお好きな方に、
オシャレでユーモラスな映画と出会いたい方に、
私からの、オススメです。

あ、思い出した!
フィンランドってカリウスマキやん!

【総合点数】
→90点

【このシーンが最高】
→エマとミンミがホテルではっちゃけまくった後、
 現実を見つめるところですね。

【この選曲がツボ!】
→ブック・スマートに続き採用。
 20年代、新たな青春アンセムに名乗りをあげるか。




2.AIR エア



あらすじ、概要はこんな感じ。

「アルゴ」のベン・アフレックが盟友マット・デイモンを主演に迎えてメガホンをとり、ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話を映画化。



1984年、ナイキ本社に勤めるソニー・ヴァッカロは、CEOのフィル・ナイトからバスケットボール部門を立て直すよう命じられる。しかしバスケットシューズ界では市場のほとんどをコンバースとアディダスが占めており、立ちはだかる壁はあまりにも高かった。そんな中、ソニーと上司ロブ・ストラッサーは、まだNBAデビューもしていない無名の新人選手マイケル・ジョーダンに目を留め、一発逆転の賭けと取引に挑む。



CEOフィル・ナイトをアフレック監督が自ら演じ、主人公ソニーの上司ロブ役で「モンスター上司」のジェイソン・ベイトマン、マイケル・ジョーダンの母デロリス役で「フェンス」のビオラ・デイビスが出演。

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エアマックス、ゴテゴテしててあんまり好きじゃない。

アイテムとしてストリートな印象が強すぎて
いわゆるシュプリームとか、エイプとか、ニューエラとか
そういう服をサラッと着こなす人じゃないと、
なんか変な感じになっちゃう気がする。

だから足元は基本コンバース、
そんなローテク超保守的人間な私でも、
「いや、エアマックス欲しなってもたわ!!」
そう高らかに叫びたくなる、そんな映画(どんな映画?)。

この手の実話ベースの企業系映画って、
顛末はわかってるし、想像を裏切ることはないんやけれど、
それでもしっかり面白い。

だからスゴいよ、ベン・アフレックっつー話。

いかにもアメリカ的なサクセスストーリーで、
ハリウッドの、ハリウッドによる、
ハリウッド好きのための映画ってカタルシスが心地いい。

監督が俳優も兼ねてる映画って、
自分のことをカッコよく撮りがちやから、
「けっ!」ってなることが多い。

この映画もベンが美味しすぎるのだけれど、
思えば「アルゴ」なんてその極みみたいな映画やったし、
おもしろかったからよし。

ただ、当時のヒット曲を遮二無二詰め込んだだけの演出は、
一辺倒やな〜と思ってしまった。

【総合点数】
→85点

【このシーンが最高】
→ジェイソン・ベイトマンが出てるシーンはずっとよかった。

【この選曲がツボ!】
→久しぶりに聴いたけど、時代感内包しすぎっしょこの曲。




3.午前4時にパリの夜は明ける



あらすじ、概要はこんな感じ。

1980年代のパリを舞台に、ある家族が7年にわたって織りなす物語をつづった人間ドラマ。



1981年、パリの街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気に満ちていた。そんな中、エリザベートは夫と別れ、子どもたちを1人で養うことに。深夜放送のラジオ番組の仕事に就いたエリザベートは、そこで家出少女のタルラと出会い自宅へ招き入れる。タルラとの交流を通し、エリザベートや子どもたちの心は徐々に変化していく。



「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブールが主演を務め、人生に訪れる様々な変化を乗り越えながら前へ進んでいく等身大の女性を演じる。共演に「8人の女たち」のエマニュエル・ベアール。「アマンダと僕」「サマーフィーリング」のミカエル・アースが監督を務めた。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

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会う人、会う人に、
「ミカエル・アースはええど、ミカエル・アースはええど」
と吹聴していたら、気づけば誰からも誘われなくなったほど、
私の“推し監督”(ダサい言葉笑)
ミカエル・アース様の最新作。

しかも主演がシャルロット・ゲンズブールで、
題材が“深夜ラジオ”だと??

私の“好き”が胃もたれするほど詰め込まれた、
罪な一本なのですが、感想!

「ハードル上げすぎちった!
でも普通にバイアス抜きにしたら、いい映画じゃね?」
って感じ。

メッセージ的には、
“恩は恩で返しましょ”ってなところか。

悲哀にくれるシャルロットが美しく立ち直っていく様と、
その息子によるジュブナイル的な要素が絡み合う。

深夜ラジオである必要はあったのか?
ということと、
セックス描写がしつこいな、、
てのはありましたが、概ね楽しめました。

傷ついた人に優しく寄り添うミカエルの視点はさすがでしたが、
スケールが大きくなりすぎっちゃったかな、、という印象も。

ただ美しいロケーションや、
洒脱な演出は十分楽しめますぞ。

【総合点数】
→85点

【このシーンが最高】
→ジャケット羽織って、
 タバコ吸いながらココアをかき混ぜるシャルロットがエロすぎた。

【この選曲がツボ!】
→やっぱカッケェよなぁ。
 




おわりに


4月もめちゃアベレージが高くて、
確かな満足感。思わず笑顔。
あはは、あはは。

ちなみに紹介した映画以外に見た新作はこんな感じ。
(オススメ順)
↓  ↓  ↓
レッド・ロケット
ノック 終末の訪問者
ザ・ホエール
Single8
ちひろさん(Netflix)
トリとロキタ

期待の監督作が多かったね。
ショーン・ベイカーはこれからずっと、
レッド・ロケットみたいな映画を撮り続けて欲しいなと思った。



5月に劇場鑑賞予定(もう見たやつもありますが)の新作リストはこちら。
↓  ↓  ↓
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3
それでも私は生きていく
ジュリア(s)
TAR ター
アルマゲドン・タイム ある日々の肖像
ワイルド・スピード ファイヤーブースト
ソフト/クワイエット
aftersun アフターサン


GotGは、まごうことなき大傑作でした。
人生の10傑に入るレベルで。
既に3回見てやりました。

ああ、見てやりましたとも。

あはは、あはは。

それでは、また。


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