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vol.3 「声帯」ってすごすぎる!(そもそも、声って。その2)

今年の夏は、台風や大雨、湿った空気の流れ込みによる突然の雨、
めまぐるしい日が続きましたね。
ある朝起きたら、こんな雲が。
ソフトクリームみたいだー
こんなに尖がった雲、初めて見ました。

おいしそう~♪

このnoteでは、
私たちが生きていく中で いつも共にいる 「声」と「言葉」について
【声や話し方で気になることがある人に ヒントにしてもらえそうなこと】
【アナウンサーという仕事を通して、私自身が身に着けてきたこと】
【日ごろの暮らしの中で感じること】
を、綴っています。


さて。
前回の記事(Vol.2)で、「声」の持つ役割、ルーツ、について書いてみましたが、
今回は、『そもそも声ってどうやって生み出されるの?』
という部分を伝えていきますね。


人の声は、「声帯」が創り出しています。
喉ぼとけ(喉を触って出っ張っているところ)の、指1本分ぐらい下の、
輪っか状になっている(水平に)骨の中に、「声帯」はあります。

よかったらぜひ、「声帯」で画像検索してみてください。
(ここから先の話に、イメージが湧きやすくなると思います☺︎)
けっこうリアルな画像が出てきますが、ニンゲンみんな、喉の奥に持っているもの。

この「声帯」から、私たちの「声」の源、「響き」は 創られるのです。
(* ただし、私たちの耳に入る「声」になるまでは、更に
【声帯の上の 喉の中 ⇒ 口の中 ⇒ 唇の動き の3step】が加わります)


で。
この「声帯」って、実に大事な働きをしているんですね。

これちょっと見てください。
私たちの 喉 の部分を、上から輪切りにして見たイメージの図です。
(上手くないうえに味もない絵でごめんなさい~~)

外側の輪っかは、私たちの 気道(肺に空気を通す道)、
そして、ピンクオレンジ色の部分が、その中に納まっている「声帯」。
声帯は、2本の筋肉(靭帯)から成り立っています。

喉の中を輪切りに上からみた図!
図の下側がヒトの体の前方向です

図の下側が、私たちの体の前方方向(喉ぼとけが出っ張ってる方)で、
声帯ヒダは、体前方の端っこで2本が 蝶つがいのように くっついていて、
図の上側(私たちの体の後方方向)が開閉するようなイメージです。

そして、声帯ヒダは、声を出す以外にも とても大事な役割を持っている。

図の一番左、「開いた状態」になると、
前の蝶つがいを基軸に、後ろ側が パカっと開いて、空気を通します。
これで、私たちは 呼吸 ができる。

図の真ん中、「閉じた状態」になると、
後ろまでぴったりと閉じて、気道に食べ物や水を通さなくなる。
(これができないと、水が入ってむせたり、誤嚥が起こったりします)

いわば、肺や気管支の「門番」みたいな感じですよね。

そして、図の一番右側。「わずかに隙間がある状態」。
これは、2つの声帯ヒダが
”絶妙にゆるい閉じ具合”で、閉じたような開いたような感じになることで
2つに分かれている声帯の わずかな隙間を空気がうっすら通るので、
それが振動となって、「声帯の響き」=声の素 が生まれます。

さらに、この声帯が、
緊張したり、少し緩んだり、状態を色々と変えることで、
声の音量、高さ、響きの種類を、絶妙に創り出していくことができるのです。

この声帯ヒダの長さは、わずか2cm前後。
平均的には
男性が 約23ミリ
女性が 約19ミリ
と言われています。

しかも、その働きが、ものすごいのです!!

ここで、よかったらちょっとだけ
音階の「ラ」の音を出してみてください。
(音階がわからない方は、適当にやや高めの声を!)

この「ラ」の音が出る時、声帯が振動するのですが、
その振動の回数なんと・・・

1秒間に、440回 !!!!

1秒間に440回も振動できる(しかも更に高音だと更にたくさん!!)わずか2cm前後の 筋肉から、
私たちの声は創られているのです。

これ、すごくないですか??

声帯の振動を直接見ることはできないけれど、
喉ぼとけに手をあてながら声を出して、振動を感じて
そこにそんなすごい仕掛けが自分の喉の中にあるんだ、と想像すると、
もう、愛情込めて「声帯さん」と呼ぶしかなくなります。
(実際私は講座などでこの話する時「声帯さん」と呼んでいて、受講者さんに時々笑われてます^^)


しかも、ですよ。
声帯って、身体の部品の1つなので、
人によって、身長や足の長さや目の形など、それぞれ全く違うように
声帯も、人によって、全く違うはずなのです。

つまり、私たちの声帯は、唯一無二 の存在

その唯一無二の声帯から生まれる ”響き”も、唯一無二。
その響きから生まれる ”声” も、唯一無二。
つまり、私たち1人1人の声は、「世界で1つだけの声」なのです。

そう考えると、私は、自分の声が愛おしくなる。

「自分の声が嫌い」というご相談もよくうけるけれど、
それは、その声帯から響きが出されたあとの
「出し方」の癖によるもの。

そんな声を聴くたびに
「声帯さんに罪はない!」と声高に言っております(笑)

この、声帯さんに罪を着せがちな(?!)
<声帯から響きが出されたあとの「出し方」の癖>については、
次の記事でお伝えしますね。
(これわかると、目からウロコです!)

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