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綱引き理論と息

こんばんは。こえさがすくじらです。
今回は、前回の綱引き理論の深堀です。

それではいきましょう。

1. 大きな声を出すとき

みなさん、「大きな声を出してください」と言われたら、どうしますか?
あまり気にしたことが無い人は、自分の口の前に手のひらをかざしてみて下さい。

いかがでしょう?

息がバフっとたくさんかかった人は要注意です。

声量と呼気量(吐く息の量)が比例していると思っている人は、けっこう多いのではないでしょうか?

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実はそれ、間違いです。

2. 声量と呼気量

声量と呼気量には以下のような関係が成り立つとイメージして下さい。

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ん?っと思った人もおられると思います。
簡単にいうと、

①息を流せば流すだけ声量が大きくなるわけではないよ
➁声量がピークになる適切な息の量があるよ

ということです。
どうゆうことでしょうか?

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まず、呼気量が少ない場合どうなるのか?
当然息が漏れないように立ち上がりの良い発声方法ができていることが前提ですが、声帯はキチンと流れてきた息を音に変えられます。

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そして、適切な息の量だと、声量も最大化します。
声帯の受け止められる息の限界量がある、とイメージしましょう。

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呼気量が多すぎるとどうなるか?
声帯が呼気を受け止められず、振動が安定しません。
息がたくさん漏れ出てしまいます。声帯の振動によって音を発声させているので、その振動が機能しなくなれば、音も小さくなってしまうんですね。

3. 綱引き理論と息

綱引き理論で何が起こっているか?
勘の良いあなたならもうお気づきですね。

意識を後ろに引っ張ったからといって、物理的に何か変わらなければ、音が変わるわけないですよね。

綱引き理論をやりがら、もう一度、口の前に手のひらをかざしてみて下さい。

いかがでしょうか?

息の量が減っていますよね?

これによって声のバランスが取れるわけです。

人間どうしても、大きな声出したい、思いっきり気持ちを込めたいって思うと、呼気量が増えちゃいますよね。

でも、その気持ちそのままに、ありったけのパワーで後ろに意識を引いてみる。そうすると、呼気量が減る。それによって、声量を出すのに最適な息の量になる。という仕組みです。

これなら、何も遠慮せずに歌えますね?

4. まとめ

では、今回のまとめです。

1. 声量と呼気量は比例しない
2. 綱引き理論は呼気量の調整
3. 目一杯引けば気持ちも損なわない

です。
では、次回は、エレベータと綱引きの2大理論をハイブリッドしていきますよ。
お楽しみに♬

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