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小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

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『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運… もっと読む
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#オリジナル小説

EP 03 激動の小曲(メヌエット)10

「まっ、腹が減っては戦はできねぇっていうしな!」 「ツヴァイ。あんたにしては珍しくまとも…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)09

「ソフィ! 無事ーーッ誰!?」  ヤチヨは、ソフィのそばにいる見知らぬ人物を見つけると思…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)08

「くっ……」  ヤチヨが、腰に携えていた爆発を起こすらしい物へと咄嗟に手を伸ばすが、一瞬…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)07

「ねぇ……ソフィ……今、戦えるような武器って持ってる?」 「えっ……!?」  ヤチヨの表…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)06

「そうね……あれは、まだ私が学院にいた頃……だったかしら……」  ヒナタは目を閉じ。  …

EP 03 激動の小曲(メヌエット)05

「そうだ! ソフィ、今日は自警団の仕事はお休みなのよね?」 「えっ!? あっ、はい」  …

EP 03 激動の小曲(メヌエット)04

「はぁ……」 「どうしたんだ? ソフィ、らしくもないため息なんかついて」  ソフィの隣でツヴァイが、少しだけ心配そうな表情でそんな言葉をソフィにかける。  本来、団長が複数で同じ任に付くことはない。  しかし、天蓋に関することであれば話は別である。  あの場所では今は何が起きても不思議はない。  天蓋の言いようのない恐ろしさは、自警団内での団長たちには皆周知の事実であった。    かつて適当な人選で天蓋の見回りに人を配置していたという過去に今となっては身震いするものも少な

EP 03 激動の小曲(メヌエット)03

「好き、かどうかはわかりませんが、気にはなっている、と思います」  ソフィがどうにか絞…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)02

「そうかそうか。そんな素敵な人のこと考えてたなら、あたしの中身のない話なんか聞いている…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)01

「ソフィー!」  物憂げな表情で遠くを見ていたソフィにヤチヨが大声で現実へと戻ってくる。…

EP 02 星の詠唱(アリア)05

 ソフィの手を取るとコニスの頭にも覚えのない記憶が映し出され、その身体がピクリと反応する…

EP 02 星の詠唱(アリア)04

「いや……違う……」 「?……ソフィ……?」  心配している少女の声が聞こえないほどソフ…

EP 02 星の詠唱(アリア)02

「あなたはすごく星について詳しいのですね」  目の前の少女は、嬉しそうな表情を浮かべ。ソ…

EP 02 星の詠唱(アリア)01

 始まりの因果。  満点の星が瞬く空。  星の見える小高い丘。  この場所は、かつて4人の少年少女が共に笑い、時に泣いたそんな場所。  ここに訪れるのは、銀髪に橙色の瞳を持つソフィと言う名の、一人の自警団の団長候補へと成長した少年。  訪れるものと言えば最近はこの彼のみ。そんな寂しく忘れられた場所となっていた。  ソフィは自警団の仕事を終えた後、個人的に昔から仲良くしてきたヤチヨとヒナタという二人の女性が一緒に住んでいる家に寄って、その後、久々にこの場所へと向かって