EP 03 激動の小曲(メヌエット)04
「はぁ……」
「どうしたんだ? ソフィ、らしくもないため息なんかついて」
ソフィの隣でツヴァイが、少しだけ心配そうな表情でそんな言葉をソフィにかける。
本来、団長が複数で同じ任に付くことはない。
しかし、天蓋に関することであれば話は別である。
あの場所では今は何が起きても不思議はない。
天蓋の言いようのない恐ろしさは、自警団内での団長たちには皆周知の事実であった。
かつて適当な人選で天蓋の見回りに人を配置していたという過去に今となっては身震いするものも少な