マガジンのカバー画像

小説「天蓋のジャスティスケール」完結編

169
『天蓋』 は、選ばれた『選人』とそれに関わる人間しか入れない特別な場所。 選人は天蓋の奥深くに封印され、わざわいをよぶものを封じる蓋の役割を担う。 選人に選ばれてしまった不運… もっと読む
運営しているクリエイター

#ファンタジー小説

EP 03 激動の小曲(メヌエット)10

「まっ、腹が減っては戦はできねぇっていうしな!」 「ツヴァイ。あんたにしては珍しくまとも…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)09

「ソフィ! 無事ーーッ誰!?」  ヤチヨは、ソフィのそばにいる見知らぬ人物を見つけると思…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)08

「くっ……」  ヤチヨが、腰に携えていた爆発を起こすらしい物へと咄嗟に手を伸ばすが、一瞬…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)07

「ねぇ……ソフィ……今、戦えるような武器って持ってる?」 「えっ……!?」  ヤチヨの表…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)06

「そうね……あれは、まだ私が学院にいた頃……だったかしら……」  ヒナタは目を閉じ。  …

EP 03 激動の小曲(メヌエット)05

「そうだ! ソフィ、今日は自警団の仕事はお休みなのよね?」 「えっ!? あっ、はい」  …

EP 03 激動の小曲(メヌエット)04

「はぁ……」 「どうしたんだ? ソフィ、らしくもないため息なんかついて」  ソフィの隣でツヴァイが、少しだけ心配そうな表情でそんな言葉をソフィにかける。  本来、団長が複数で同じ任に付くことはない。  しかし、天蓋に関することであれば話は別である。  あの場所では今は何が起きても不思議はない。  天蓋の言いようのない恐ろしさは、自警団内での団長たちには皆周知の事実であった。    かつて適当な人選で天蓋の見回りに人を配置していたという過去に今となっては身震いするものも少な

EP 03 激動の小曲(メヌエット)03

「好き、かどうかはわかりませんが、気にはなっている、と思います」  ソフィがどうにか絞…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)02

「そうかそうか。そんな素敵な人のこと考えてたなら、あたしの中身のない話なんか聞いている…

EP 03 激動の小曲(メヌエット)01

「ソフィー!」  物憂げな表情で遠くを見ていたソフィにヤチヨが大声で現実へと戻ってくる。…

EP 02 星の詠唱(アリア)05

 ソフィの手を取るとコニスの頭にも覚えのない記憶が映し出され、その身体がピクリと反応する…

EP 02 星の詠唱(アリア)04

「いや……違う……」 「?……ソフィ……?」  心配している少女の声が聞こえないほどソフ…

EP 02 星の詠唱(アリア)03

「ありがとう……ここで君と会えてボク、とても嬉しいよ」 「……? はい! ワタシもあなた…

EP 02 星の詠唱(アリア)02

「あなたはすごく星について詳しいのですね」  目の前の少女は、嬉しそうな表情を浮かべ。ソフィにそう素直な感想を告げる。 「……そんなこと……ないよ……このくらいみんな知ってるさ……」  そんな少女の言葉に対してソフィは少しだけ投げやりな気持ちで返事をした。  伝えた事は自分でなくても話せることばかりで、ここまで話した上でもやはり自分は出しゃばりすぎたなと考え、反省をしていた。 「?」  そんなソフィの気持ちとは裏腹に目の前の少女は不思議そうな表情でソフィを見つめてい