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小説「双校の剣、戦禍の盾、神託の命。」

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声プラが贈る、小説と音声ドラマによって紡がれていくファンタジー作品 ~あらすじ~ その国の名はシュバルトメイオンと呼ばれていた。  国内には東西に分かれた学園があり、互いに競い… もっと読む
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#学園祭

144 高まる疑惑

「お前達!! 一体何をしておるか!!」  ドスドスと地面を踏み鳴らして駆けてきたのは西部…

142 後夜祭の襲撃者

 静かに歌い終えたリリアは一度、大きく深呼吸をした。周りで拍手などが起きるというわけでも…

141 炎の音と鎮魂歌

 東部と時を同じくして、西部学園都市内でも双校祭は厳かに進んでいた。  東部学園都市コス…

135 鎮魂の後夜祭

 双校祭の最終日を終えた翌日の朝、シュレイドはいつもの場所にいた。  一心不乱に鞘に納め…

134 夜空に昇る炎

 シュレイドを庇ったその瞬間、思い出したのは自分の母の最期。  まだ幼いながらも決して記…

129 エナリア班対シルバ班

「シルバ!? ということはようやく先頭まで追いつけましたのね!?」  エナリアの言葉にシ…

128 未確認班の上級生

 先頭集団が山岳エリアの障害物となる場所を越え、予選コースの最後となる最初にスタートした平地エリアへ向かう山間部の林の中に差し掛かっていた。 「後はゴールまで平地を突っ切って校舎前まで戻るだけか、案外あっけなかったな」  ポツリとシルバが順調すぎる競争の展開に気を抜いた次の瞬間、背筋に緊張が走り、その野性的な勘で誰かの視界に捉えられた事を知る。  シルバの班の4人が駆けていると背後に人の気配を感じて意識を向けると見慣れない生徒の班であろう人影がシルバ班の後方に接近してき

127 水流を越える術

 川の岸辺すぐそばにある杭の上へとふわりと一足飛びに器用に乗って一度、じーっと川上を見つ…

126 難関の障害物

 生徒会班と九剣騎士班の二班は協力の元、2つ目の障害物まで順調に通過していった。    最…

125 猛追と乱入班

 先頭集団が丁度、二つ目の山林のエリアのチェックポイントとなる障害物を越えた所だった。 …

124 逆走の生徒会

 予選の開始位置には参加の生徒達が班で固まって並び立っている。    当初の予定よりも多い…

123 認知度ゼロの九剣騎士

 今回、双校祭の四日目のイベントのルールなどは事前に生徒達に通知されており、その上で参加…

122 四日目の早朝

 東部学園都市の双校祭4日目の早朝。  この日は生徒会にとって最も重要な一日。  ここま…

121 その物語の名は

 全員が席に着くと会場内で幾つもの注意などが伝達された。  ステージが始まったら席を立たない事、見ている間は喋らない事、周りに迷惑をかけない事、ステージには立ち入らない事。など色々と決まりごとがあるらしい。  にしてもここまで広い場所で声がこんなに大きく響いて聞こえるのは何か秘密でもあるのだろうかと不思議にその注意の声にシュレイドは耳を傾けていた。  これまでは気にも留めなかった色々な事に意識を向けるだけで確かに、これまでと違って世界が見えている気がした。    ほとんど