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ツイッターアカウントのプロフィールに「憲法学者」と書かない謙虚な小西洋之参議院議員の「サル」発言騒動まとめ

小西洋之参議院議員の第一印象で思うこと

 小西洋之参議院議員を見て最初に感じたのは「政治家として顔で損をしている人だ」という印象でした。そして、ある上司を思い出します。
 その上司は、トラブルを部下任せにすることなくご自身が矢面に立つというある意味理想的な方でした。ただ、その方は一つご本人ではどうしようもない欠点がありました。それは「顔が笑っているように見える」という点でした。クレーム対応をしているときに「何でお前は笑っているんだ」と罵声を浴びせられたことは一度や二度ではありませんでした。私は小西洋之参議院議員は政治家として顔で損をしていると思います。なぜならば「人を小馬鹿にしているように見える顔」だからです。

政治家として必要なレベルに達していない小西洋之参議院議員

 小西洋之参議院議員のご主張は、衆議院の憲法審査会を毎週行うのは憲法違反であるというものでした。

なお、朝日新聞は連日の報道で、一度も、私がなぜ衆院憲法審の毎週開催を批判していたのかの理由を報道してくれないのは本当に残念だ。 「昨年の衆院憲法審のオンライン出席の取りまとめは、衆参の憲法審に招致した四名の憲法学者全員から議院自律権の濫用、つまり、憲法違反行為と批判されている」等

@konishihiroyuki

 小西洋之参議院議員は、このご主張を余計な修飾をつけずに述べればいいものを、衆議院憲法審査会のメンバーを「サル」に例えるというヘイトスピーチをなし、自らが伝えたいことが何一つ伝わらないという状況に陥っています。小西洋之参議院議員はこの責任を報道機関に求めていますが、そもそも政治家の仕事が国民に自らの主義主張を伝えるということであることから考えると、小西洋之参議院議員は政治家として求められるレベルにまったく達していないと考えるほかないと思います。

当たり前である報道機関の切り取り報道とオフレコ報道

 小西洋之参議院議員は、報道機関の発言の切り取り報道やオフレコと断っていたのに報道がなされたことにご立腹のようですが、参議院議員をすでに6年勤めあげた中で報道機関がそのようなものであるということがわからなかったのでしょうか。わからないはずはないはずです。ご自身が閣僚や与党政治家、官僚の発言を切り取った報道やオフレコと断った内容の報道をもとに政府を追及されていたのですから。そうであるにもかかわらず、ご自分に対してだけはそのような報道がなされないはずであるなどと思い込んでしまったのでしょうか。それは小西洋之参議院議員に国会議員という自覚がないことに尽きると思います。
 私は週刊プレイボーイに長年連載されている人生相談コーナーの読者で、開高健さんの「風に訊け」は特にお気に入りです。その「風に訊け」である引用がなされていました。手元にその書籍を持っていないのですが、大意は次のようなものでした。

ある子どもが池に石を投げて遊んでいた。するとカエルの家族が池から出てきて「あなたが投げる石はあなたにとってはただの石だが、私たちの家族にとっては致命傷です」と子どもに石を投げないようにお願いした。

 この話で子どもを「国会議員」、カエルを「国民」と置き換えればどうでしょうか。国会議員は国権の最高機関を構成する権力の一端です。国会議員の言動によっては、ある国民の生死が左右される場面もあるわけですし、その自覚がなければ国会議員である資格がないとも言えます。
 そのような国会議員の言動は国民に広く知らしめることが権力監視に役立つわけですから、報道がオフレコと断った国会議員の不適切発言などを報じないわけがないのです。小西洋之参議院議員の言動からは行政機構を構成する官僚や閣僚、そして与党国会議員のみが権力でご自分はそうではないとでも思っていたとしか感じられません。

平気で国民に牙を剥く小西洋之参議院議員

 この小西洋之参議院議員は国民に牙を剥く国会議員でもあります。それは、「Dappi」と名乗るツイッターアカウントに対する民事訴訟にあらわれています。ツイッターアカウント「Dappi」のツイートに小西洋之参議院議員と杉尾秀哉参議院議員の名誉毀損にあたると考えたものがあって、情報開示請求を行ったところ、株式会社ワンズクエストの回線を用いていたので株式会社ワンズクエストと代表取締役に対して民事訴訟を提起したところまでは特に問題がないのですが、株式会社ワンズクエストの商業登記簿を閲覧したところ代表取締役以外にも取締役がいたためその取締役も民事訴訟の被告としたのは明らかにやりすぎで国民に牙を剥く行為であると思います。
 なぜならば、代表取締役が選任されている株式会社では取締役は会社を代表する立場にはなく、会社から命ぜられた特定の分野について統括する存在でしかないからです。この取締役が会社の人事担当の取締役であったならまだしも、経理担当の取締役であったとすれば「Dappi」アカウントのツイートに何ら責任を負う立場ではないことになりますが、小西洋之参議院議員、杉尾秀哉参議院議員の提出した準備書面等にはその取締役の担当する分野についての言及はありませんでした。権力の一端である国会議員が国民を提訴するという構図の中でこのような杜撰な訴訟を提起しているということに私は小西洋之参議院議員が権力の一端であるという自覚に欠けているのではないかという結論しか導き出せませんでした。