見出し画像

隠岐さや香東京大学教授がはるか(仮)ちゃんが提起した民事訴訟をスラップ訴訟と断言

隠岐さや香東京大学教授の原告はるか(仮)ちゃん、被告石川優実さんの民事訴訟への見解

 石川優実さんの書籍に記載された自らのツイートについて、はるか(仮)ちゃんが石川優実さんに対し提起した民事訴訟について、隠岐さや香東京大学教授がスラップ訴訟と決めつけているようです。

先ほどRTした件、女性の職場での服装の自由を訴えるKutoo運動に難癖をつけた上に、執拗に運動提唱者の石川さんにクソリプを送りつけて、しかもスラップ訴訟まで起こした人がいるというひどい事件だった。石川さん側の完全勝訴が確定。当然のことだが、本当によかった。

@okisayaka

ツイッターの言論時空は女性の権利に関する議論において独特の歪みを持つので、色々誤解をする人達がいる。それは法律の解釈にも及ぶ。女性の権利を訴えただけの運動にこのようなスラップ訴訟が起きたのもそのせいだろうと言われている。しかし、生半可な知識で人を攻撃するとこうなるのである。

@okisayaka

 隠岐さや香東京大学教授のご専門を調べてみますと、つぎのような分野がご専門のようです。

高等教育・研究について制度史および科学思想史の両面からアプローチしています。主に欧州の18 ─ 20 世紀を中心に,学問や芸術は「役に立つ」ものであるべきか否かといった議論の発展過程や,文系・理系を含めた分野ごとの考え方や文化の違いを思想史的に検証しています。また,大学やアカデミーなどの教育・研究の組織がいつ,どのように出現したのかについて,社会史的・経済史的に考察することを行っています。

東京大学大学院教育学研究科・教育学部「隠岐さや香(おき さやか)教授」

 裁判記録を見ればわかることですが、石川優実さんの書籍に掲載されたはるか(仮)ちゃんのツイートは石川優実さんに対するリプライではありません。また、スラップ訴訟については様々な定義がなされていますが、弁護士が特定の民事訴訟をスラップ訴訟と批判することはほとんどありません。また、提起された民事訴訟がスラップ訴訟であると認めた判例は、明治時代から数多く積み重ねられた判例の中でもかなりのレアケースです。このような事情があるにもかかわらず、隠岐さや香東京大学教授は、自らのイデオロギーに沿う者に対して提起された民事訴訟を安易にスラップ訴訟と決めつけているわけです。
 なお、隠岐さや香東京大学教授は、オープンレターに関する確認訴訟を呉座勇一さんに対して提起しそのその訴訟代理を神原元弁護士に委任していますが、原告はるか(仮)ちゃん、被告石川優実さんの民事訴訟がスラップ訴訟の要件を満たしているかについて、法律の専門家である神原元弁護士に尋ねてもいないのではないでしょうか。神原元弁護士自身について言えば、竹田恒泰さんが山崎雅弘さんなどを提訴して敗訴した民事訴訟について、佃克彦弁護士の発言引用する形で鉤括弧付きで「スラップ」と触れており、決して神原元弁護士自身の解釈でスラップと述べてません。仮に、弁護士に対してスラップ訴訟と述べることに問題がないかどうか確認していれば、そのような発言はなさらないはずです。
 つまり、隠岐さや香東京大学教授は、はるか(仮)ちゃんが提起した民事訴訟について、「生半可な知識で人を攻撃」していると批判しながらも、自らの専門分野ではない法律学、それも非常に特殊な分野である知的財産権に関する民事訴訟について生半可な知識で人を攻撃しているということになってしまうわけです。