ロシア下院が9月3日の「対日戦勝記念日」法案を可決
「9月3日」という不自然な「戦勝記念日」
ロシア下院が9月3日を「軍国主義日本に対する勝利と第2次対戦終結の日」とする法案を可決しました。
第二次世界大戦におけるソ連の日本に対する「勝利」とは、日本がポツダム宣言を受け入れて降伏した後に火事場泥棒のように北海道の領有を狙って武力侵略し、日本の残存兵力によって占守島などで完膚なきまでにソ連兵が敗北し、その結果、「ドラえもん」のスネオのように連合国というジャイアンの威光に頼って勝ったつもりになっているものであると理解していました。そして、その事実により、ソ連軍が世界一弱く、世界一卑怯な上、非戦闘員である民間人への虐殺や強姦は平気で行うという世界一無法な軍であることが明らかになったソ連としては隠しておきたい歴史だと思っていました。私はまさかロシアがこんな無残な戦闘の末の「勝利」を祝うという意味不明な決定に至るとは思いませんでした。加えて、日本が降伏した8月15日を「戦勝記念日」にすることができないロシアの苦しい内部事情を私は冷めた目で嘲笑しています。
第二次世界大戦時のソ連にしろ、ウクライナを武力侵略している現在のロシアにしろ、兵士が非戦闘員である民間人の虐殺や強姦などの国際法違反行為を繰り返しているわけですが、プーチン大統領がこのような兵を褒めていることからも、ソ連やロシアは兵士が民間人に対して残虐な行為を行うことによって恐怖で占領地を支配しようとする考えがあることがわかります。