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毎日新聞と玉城デニー沖縄県知事が目指す理想の裁判

裁判で沖縄の民意が無視されたと批判する毎日新聞社説と玉城デニー沖縄県知事

 沖縄の辺野古基地について、代執行を請求する国を批判する趣旨で毎日新聞が社説を掲載しています。

国が辺野古代執行 沖縄の声押しつぶす強権

 憲法が保障する地方自治の精神をないがしろにする振る舞いだ。政府が沖縄の声を力ずくで押しつぶすことで、両者の間に修復しがたい亀裂を生みかねない。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事を巡り、政府が県の代わりに設計変更を承認する「代執行」に踏み切った。年明け以降、埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤の改良工事に着手する方針だ。

 地盤の安定性に関する検討や環境への配慮が不十分だとして設計変更を認めなかった玉城デニー沖縄県知事は、9月の最高裁判決で承認する法的義務を負った。福岡高裁那覇支部からも今月、工事が遅れれば普天間飛行場の危険性を除去できず、「社会公共の利益」を侵すとして承認を命じられた。

 政府が代執行に乗り出したのは、玉城氏が承認を拒み続けたためだ。地方自治法が規定する手順を踏んだ措置ではある。だが、政府が自治体の権限を奪う「強権発動」であることに変わりはない。

毎日新聞12月29日付け社説「国が辺野古代執行 沖縄の声押しつぶす強権」

 毎日新聞が雑に書き、玉城デニー沖縄県知事が雑にコメントする「沖縄の声」や「沖縄の民意」というものが私にはさっぱりわかりません。沖縄県知事選挙で玉城デニー沖縄県知事が勝利しているのは存じ上げていますが、普天間飛行場のある宜野湾市長選挙では玉城デニー沖縄県知事の支持基盤であるいわゆる「オール沖縄」の候補者は負け続けていますし、何をもって畏れ多くも自らの主張を「沖縄の声」や「沖縄の民意」だと断定するのか私には不思議でなりません。
 そして、仮に玉城デニー沖縄県知事の主張が「沖縄の声」や「沖縄の民意」であるとしても、司法は双方の主張が法令に沿っているかどうかを判断する場であってそれらが司法の判断に左右されてはならないのは言うまでもありません。それは、世界の歴史上で民意で左右された司法の姿が魔女裁判であることからも明らかです。魔女裁判では被告人となる者が魔女であるという民意に基づき、その者を水中に沈めて溺死すれば魔女でないことを証明することができ、溺死しなければ魔女であるとして処刑するようなものもあったと伝えられています。毎日新聞と玉城デニー沖縄県知事選挙が目指す沖縄はとんでもない暗黒社会であると言えるでしょう。