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ビッグコミックオリジナル「オリジナリズム 嗅ぎ鉄への誘い」に感じる違和感

菅野完さんの「嗅ぎ鉄」コラム

 菅野完さんのコラムがビッグコミックオリジナルに掲載されました。コラムによると菅野完さんは、「嗅ぎ鉄」という鉄道オタクで、鉄道の匂いを嗅ぐという趣味を持っていらっしゃるようです。そして、菅野完さんのコラムによると、「嗅ぎ鉄」は「匂いを楽しむ」ゆえに「誰かと一緒に行動しようもんなら、その人の体臭や柔軟剤の匂いなんかが夾雑物になって、匂いが楽しめない」そうです。
 結構なご趣味ですが、このコラムを書いているのが菅野完さんとなると検証が必要なのではないかと私は思います。なぜならば、菅野完さんは、「産経新聞ウェブサイトエロ広告」事件をはじめとして、半可通を振り回して恥をかくことが多いからです。そして、私に大きな疑問が生まれたのです。
 生放送でわかることですが、菅野完さんは葉巻を嗜んでいらっしゃいます。非喫煙者は喫煙者の煙草の匂いに非常に敏感で、喫煙者は同じ喫煙者の煙草の匂いに気が付かないか気にならない方が非常に多いと思います。これは、喫煙者の嗅覚が喫煙によって妨げられているからなのではないでしょうか。
 こういう私もかつては喫煙者でした。煙草を止めた理由というのがかなりの黒歴史で、雁屋哲さんが原作を担当している「美味しんぼ」という漫画の影響でした。この漫画の中で、海原雄山の前で料理をしなければならない美食倶楽部の料理人の岡星良三が緊張を抑えるために喫煙して破門になるシーンがありますが、何度目かに「美味しんぼ」を読んだ時に「煙草止めてみるか」と思ったのがきっかけでした。あの雁屋哲さんに影響されて人生の大きな決断をしたのですから、私にとって痛恨ともいえる黒歴史なわけですが、煙草を止めてみて気付くこともありました。それは、味覚と嗅覚が鋭敏になったということです。当時は学生で、一日50本ほど吸うベビースモーカーではありましたが喫煙歴はそう長くなかったので、その変化は衝撃的でした。
 この衝撃を例えれば、産経新聞ウェブサイトにエロ広告が掲載されるので「産経新聞(笑)」などと産経新聞を嘲笑していたら、実は自らのかつての閲覧履歴によってそのような広告が掲載されることを他人から指摘されたほどの衝撃でしょうか。

 煙草ですらそうなのです。ましてや菅野完さんの嗜んでいるのはより匂いの強い葉巻ですから嗅ぎ鉄の強い妨げとなっていることは言うまでもありません。まず、喫煙を止めて嗅ぎ鉄を嗜まないあたり、菅野完さんの半可通ぶりを露呈させることとなったコラムとなりました。