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多様性大嫌い、全体主義大好きな野間易通さん

KADOKAWA「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」に関する野間易通さんの見解

 KADOKAWA「あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇」の出版撤回には、数多くの見解が寄せられました。今回はその中でも典型的といえるC.R.A.C.の野間易通さんの見解を取り上げて論じてみようと思います。
 野間易通さんは石埼学さんのツイートについてこう述べています。

KADOKAWAが『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇』の刊行中止を発表した。私は昨日アマゾンで予約したばかりだった。本書の刊行に抗議した全ての人に伝えたい。一冊の本を読むことができなくなった私の苦痛を。これがあなたちの言動の直接の結果だ。

ishizakipampam

もっと苦しめ。

@kdxn

逆。ヘイトスピーチの自由を放置することが、全体主義とジェノサイドを招く。実例はナチス時代のドイツや90年代のルワンダ。歴史に学ばないゴダイゴ。

@kdxn

いやー、それにしてもなんなんだこれは。別に読もうと思えば英語でも読める知的リソースを持っているくせに、ヘイトの対象となる人々の苦痛など頭の片隅にもないのだろう。正義や公正の問題を苦痛の総量合戦に持ち込む功利主義的「憲法学者」、信じがたい。

@kdxn

そんなことがわかるわけない。「読もうと思ってた本が読めない苦しみ」と、「存在を否定され憎悪の対象にされて心身に危険が生じる苦しみ」のどちらが優先されるべきか、公共の福祉の観点から論じてみよ。

@kdxn

 野間易通さんは、かつて「とんぷくん」という掲示板荒らしとして辛淑玉さんをはじめとして多くの方を誹謗中傷していましたが、その経験を十分に活かしたポストであると思いますが、イデオロギーによって認識が歪んでいるためにおかしなものとなっています。
 まず、野間易通さんのおっしゃる「公共の福祉」はその理解が誤っています。日本国憲法における公共の福祉とは、異なる者の間の利害調整です。この書籍の場合で考えてみれば、その書籍を販売したいと考える出版社側の利害と、書籍の内容について第三者に過ぎない野間易通さんらによる日本国内の誰かが読むことを阻止したいという利害の対立ということになりますから、公共の福祉に照らしてみればまったく問題にもならない事案です。
 そして、野間易通さんはこの書籍が英語で出版されていることを取り上げて、その日本語訳の書籍が出版されなくても問題がないという主張をなさっていますが、日本に比べてはるかに性的少数者に対する差別意識が強い欧米ですら何の問題もなく出版されている書籍が日本で圧力によって出版されないという事実に対する問題意識をまったく待っていないことに目眩がします。おそらく、
野間易通さんは掲示板荒らしの頃から何も変わらずご自分の気分のいい主張やメディアのみに囲まれて暮らしていきたいとでもお考えなのでしょう。ただ、この認識は完全に全体主義そのものであると言えます。