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読者を蔑ろにする醜いジャーナリストたち

菅野完さんの場合

 菅野完さんが発行する月刊誌「Gesellschaft」は、次のような宣伝文で購読を誘引しています。

菅野完責任編集の月刊誌Gesellschaft。発行は毎月月末。
価格は強気の¥4509設定。
¥4509は、日経新聞定期購読と全く同じ値段。
「舐めた価格設定しやがって」とお思いでしょうが、それは自信の証。つまり日経新聞一ヶ月分より断然面白いものをご用意する!!ってことです。
内容は……
1.月刊誌部門:菅野だけでなく、多彩な書き手による様々な「現場の今」をお届けするドキュメントリポートを中心に、論評、時評、ビデオレポートなど、様々な情報をお届け。
2.イベント部門:月一回、講師を招いての勉強会、メンバー相互の読書会、共同フィールドワークなどのイベントを開催します!「月刊菅野完」の購読者であれば、実費負担分を除き、参加は無料。
ぜひこの機会にご入会ください!

 この「Gesellschaft」については、39か月の間に9回しか発行されていないことを元読者であった方が告白しています。

  大袈裟太郎さんが動画で述べていた内容のほとんどは「菅野完さんが金を集めていたことを自分に話さなかった」「嘘を言っていた」に終始しており、そのほとんどは聞くに値しないものです。

 問題は、月刊誌を発行すると人様からお金を集めておきながらほとんど雑誌を発行しなかったという点に尽きますし、その他は問題にもならないものだと思います。この行為については、詐欺罪の構成要件を満たすかといえばハードルが非常に高く難しいと思いますが、刑罰法規を丹念に調べれば構成要件を満たすと思われるものがあるのではないでしょうか。

安田浩一さんの場合

 安田浩一さんは「ネットと愛国 在特会の『闇』を追いかけて」で日本ジャーナリスト会議賞及び第34回講談社ノンフィクション賞を受賞したジャーナリストですが、現在は「タグマ!」において「安田浩一ウェブマガジン ノンフィクションの筆圧」で記事を書いているようです。「ようです」と書いたのには理由があります。ほとんど記事が執筆されていないのです。

令和3年7月             有料記事2回
令和3年6月             有料記事2回 無料記事1回
令和3年5月             発行なし
令和3年4月             有料記事1回
令和3年3月             有料記事3回
令和元年11月から令和3年2月まで  発行なし
令和元年10月            有料記事1回
令和元年9月             有料記事1回
令和元年8月             発行なし
令和元年7月             有料記事1回 無料記事1回
令和元年6月             発行なし
令和元年5月             無料記事1回
平成31年4月            発行なし
平成31年3月            無料記事1回
平成31年2月            発行なし
平成31年1月            無料記事1回
平成30年12月           有料記事1回 無料記事1回
平成30年11月           発行なし
平成30年10月           無料記事1回
平成30年9月            発行なし
平成30年8月            無料記事1回
平成30年7月            無料記事2回
平成30年6月            無料記事1回
平成30年5月            無料記事3回
平成30年4月            有料記事2回
平成30年3月            発行なし
平成30年2月            有料記事1回
平成30年1月            無料記事1回
平成29年12月           有料記事1回
平成29年11月           有料記事1回 無料記事1回
平成29年10月           無料記事1回
平成29年9月            有料記事1回
平成29年8月            無料記事1回
平成29年7月            有料記事1回 無料記事2回
平成29年6月            有料記事1回
平成29年5月            有料記事2回 無料記事1回
平成29年4月            無料記事1回
平成29年3月            有料記事2回 無料記事1回
平成29年2月            有料記事1回 無料記事2回
平成29年1月            有料記事1回 無料記事2回
平成28年12月           有料記事1回 無料記事2回
平成28年11月           有料記事1回 無料記事2回
平成28年10月           有料記事1回 無料記事2回
平成28年9月            無料記事3回
平成28年8月            無料記事3回
平成28年7月            有料記事2回 無料記事1回
平成28年6月            有料記事1回 無料記事2回

 無料記事とされているものは、平成30年7月6日付け「【速報・無料記事】『私は捏造記者ではありません』植村裁判札幌訴訟最終弁論」、平成30年1月26日付け「【追悼・無料記事】野中広務の『沖縄への思い』とは何であったか」、平成29年8月25日付け「【速報・無料記事】関東大震災での朝鮮人虐殺、殺害をなかったことにする小池百合子東京都知事定例会見」、平成29年2月13日付け「【無料記事】昔は『ガロ』、今は『ヘイト本』の青林堂パワハラ事件・提訴記者会見詳報」、平成29年1月29日付け「【無料記事】沖縄に関する『デマ』の真相3~TOKYO MX『ニュース女子』が撒き散らす沖縄、在日ヘイトのフェイク・ニュース」、平成28年12月11日付け「【無料記事】『人身売買』大国ニッポン2~法務省ガイドラインや国際法を無視した東京高裁判決」、平成28年8月26日付け「【無料記事・超速報】『行動する保守運動』への参加は誤りだったと被告が全面的に謝罪!在特会メンバーらによる暴行傷害事件裁判・傍聴レポート」、平成28年6月29日付け「【速報・無料記事】桜井誠(元・在特会会長)都知事選出馬会見詳報」、平成28年6月28日付け「【無料記事】『限界』など、とっくに超えている~6月19日沖縄『県民大会』に寄せて」、を除き、すべて出版情報や出演情報の告知であって、まったく安田浩一さんのノンフィクションの筆圧を感じることができないものとなっています。なお、この出演情報の中には「NO HATE TV」への出演情報も含まれていることを付け加えておきます。
 これを見ると「安田浩一ウェブマガジン ノンフィクションの筆圧」はまったく記事が執筆されていない月がしばしばあり、執筆されている記事が出版や出演の告知だけという月もしばしばありながら、月額660円の購読料が必要なウェブマガジンであることがわかります。このウェブマガジンの紹介文にはこうあります。

安田浩一「ノンフィクションの筆圧」とは
ウェブ媒体には「紙」の手触りと重さが無いという。しかし、「紙」でも原稿用紙に刻まれた「筆圧」まで写らない。取材現場の空気の肌触りと匂いをウェブマガジンに刻み込む、安田浩一の「筆の圧」にご期待ください。

 これだけ執筆する記事が少ないと、原稿用紙100枚ぐらいを突き破るほどの筆圧がないと読者は「安田浩一の『筆の圧』」を感じることができないように感じるのですが、安田浩一さんは全く気にしていないようです。

 なぜならば、このウェブマガジンはしばしば記事を執筆しない月や告知のみの記事だけを公開する月を繰り返したうえで、令和元年11月から令和3年3月までの16か月記事が執筆されていない期間があり、令和3年3月14日付け「読者のみなさまへ」で

相当に長い「空白期間」をつくってしまいました。

で始まる謝罪文を掲載する事態になっているからです。そして、タグマ編集部から3月15日に正午に新着記事2本を公開する旨の謝罪が併せて公開されました。異例ともいえるタグマ編集部からの謝罪文が掲載されたことからも、おそらくタグマの運営側でも相当問題視されたものと考えられます。ただ、安田浩一さんはそれでもまったく懲りておらず、平成3年5月に記事を一本も執筆しないという事態を繰り返しています。月額購読料をとるウェブマガジンにおいて、1年をはるかに超える期間記事を執筆することがなく編集部からも謝罪文を掲載する事態になったにもかかわらず、その後も月に1回も執筆しない月があったというのは、お金を支払って購読する読者のことを何も考えず単に金づるとしか思っていないということであると思います。
 そして、「安田浩一ウェブマガジン ノンフィクションの筆圧」のもっと大きな問題が令和3年3月14日付け「読者のみなさまへ」という謝罪文を無料記事として公開するのではなく、有料記事としている点だと思います。無料記事にしていれば、新たに購読を考える者に対して、安田浩一さんが16か月記事の執筆をサボって月額購読料を対価なしで受け取っていたこと、安田浩一さんが記事を執筆しなかったやむを得ない理由がまったく説明されていないこと、そのような場合に返金手続きが一切なされていないことがわかるわけですが、有料記事にしていることでそれがわからないようになっているわけです。
 なお、私が購読している有料メールマガジンや有料ウェブマガジンは、荒井禎雄さんのnote「月刊汁マガジン」、小林よしのりさんのメールマガジン「小林よしのりライジング」、竹本てつじさんの「KSLマガジン」の3誌ですが、いずれも定期的に記事が更新されていることを付け加えておきます。

またしても隠蔽した反差別運動家たち

 「安田浩一ウェブマガジン ノンフィクションの筆圧」は、3羽の雀さんをはじめ多くの反差別活動家が購読しています。それは、記事が更新されるたびに記事にリンクを張ったツイートをなしていることでも明らかです。しかしながら、安田浩一さんが記事の執筆を一年以上怠ったことへの謝罪を述べた記事のリンクを張った者は誰もいません。
 反差別運動に携わっていた大学院生が、同じく反差別運動に携わっていた在日コリアンの金銭に関する疑念を打ち消すことができずに、同じく反差別運動に携わっていたその人物の友人に相談したところ、その相談内容が反差別運動内に吹聴され、その大学院生は所属していた男組から除名されたうえ、北新地のバーでレイシストへの民事訴訟の提起で反差別運動の象徴になっていた女性に胸ぐらを掴まれたことをきっかけとして、前述の二人の在日コリアンによる暴行や傷害行為を受けた北新地大学院生リンチ事件において反差別運動内でなされたことは、事件の隠蔽と被害者である大学院生に対して行ったリンチ加害者の一人である在日コリアンとの親密性をアピールする「#エル金は友達」アピールでした。その大学院生がどう思ったかは分かりませんが、仮に私がその被害者の大学院生であれば、「反差別運動に邪魔になった私に自殺でもしてもらいたいのだろうか」と感じたと思います。
 そして、反差別活動家たちはまたしても同じ誤ちを繰り返したのです。それは、ほとんど記事を執筆せず一度も更新されない月があるにもかかわらず、月660円という安くない購読料をとる「安田浩一ウェブマガジン ノンフィクションの筆圧」の事実を伝えることを意図的に怠ったことでした。その結果、購読するに至り、記事が執筆されていないのに毎月の購読料を徴収され、返金すら受けていない読者が増えていくことになったのではないでしょうか。
 それは、菅野完さんのカンパ金横領を週刊金曜日にすっぱ抜かれるまで隠しに隠した木野寿紀さんをはじめとする反差別活動家による隠蔽行為、大学院生リンチ事件の隠蔽行為に続く第三の隠蔽だといってもよいと思います。