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「Dappi」名誉毀損裁判当事者尋問 5

野間易通さんと安田浩一さんの「cractube」が「Dappi」名誉毀損裁判について触れる

 名誉毀損を理由として二つの民事訴訟で敗訴し、井上太郎著「日本のために」(青林堂刊)では勝訴的和解で何とか和解金を得たもののその和解金が非常に残念な結果となった野間易通さんと、菅野完さんの月刊誌の発行懈怠と張り合うようにタグマ!「安田浩一ウェブマガジン ノンフィクションの筆圧」の更新をサボりまくっている安田浩一さんのYouTubeチャンネルの動画ですが、やはり物書きとしてイマイチぶりを発揮しているようです。

 元ベストセラー作家で著述家を自称する菅野完さんですら、民事訴訟の当事者尋問を傍聴して高額メルマガを発行しているわけですが、私はこのお二人を「Dappi」名誉毀損裁判の傍聴席で見たことがありません。どうやらこの生中継のサブタイトルの「バカニュース」とは取材などバカバカしくて行く気がしないお二人のニュースということのようです。

甲当事者尋問(タケウチ弁護士による反対尋問)

原告代理人「原告訴訟代理人のタケウチからお聞きします。4月13日付け甲第25号証、訴状を示します。この訴状はご覧になられましたか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「この訴状はどなたが受け取ったのでしょうか。」
甲「わかりません。」
原告代理人「2021年4月に開示請求を受けたわけですが、その開示請求を受けた後に該当のアカウントをご覧になられましたか。」
甲「はい。」
原告代理人「あなたは小西洋之参議院議員はご存じですか。」
甲「名前ぐらいは。」
原告代理人「その活動はご存じですか。」
甲「よく存じ上げません。」
原告代理人「杉尾秀哉参議院議員はご存じですか。」
甲「議員になる前にテレビに出ていたのは観たことがあります。」
原告代理人「2021年4月に開示請求の訴状の写しと意見照会が会社に届いたわけですが、これには対応されましたか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「調査する前に該当のアカウントを確認されましたか。」
甲「はい。パパパと観ました。」
原告代理人「該当のアカウントが誰かについて従業員全員に確認しましたか。」
甲「全員に聴き取りするつもりでしたが、早い段階でそのアカウントを所持している者がわかり、聴き取りはそこで終了しました。」
原告代理人「何人目ぐらいでわかったのですか。」
甲「確か3人目だったと思います。」
原告代理人「Xは弁護士に依頼して開示請求に対応したわけですが、あなたはこの弁護士をXに薦めたということはありませんか。」
甲「ありません。」
原告代理人「Xが弁護士に依頼するにあたってあなたが何か動いたということはありませんか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「Xはササクラ弁護士に開示請求の対応を依頼したわけですが、この費用はだれが出しましたか。」
甲「Xさんだと思います。」
原告代理人「あなたが費用の一部を出したというようなことはありますか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「個人的に費用の一部を出したということもないわけですね。
甲「はい。」
原告代理人「Xに弁護士費用を貸したということはありますか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「Xとのやり取りですが、就業時間中の投稿について注意したというわけですか。」
甲「就業時間内に投稿することは困ると述べました。」
原告代理人「業務時間外にも投稿するのはやめろとは言いませんでしたか。」
甲「言いませんでした。」
原告代理人「コアタイムが10時から19時とおっしゃいましたが、コアタイムとは何ですか。」
甲「営業時間のことではないのですか。」
原告代理人「甲第26号証、4月24日付け回答を示します。これはご覧になりましたか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「NTTコミュニケーションズの理由書はご覧になられましたか。」
甲「いいえ。」
原告代理人「開示請求に関する情報は共有されていなかったのですか。」
甲「特に共有はしていませんでした。」
原告代理人「Xの代理人のササクラ弁護士と会ったのはいつですか。」
甲「4月以降のどこかだったと思います。」
原告代理人「何回会いましたか。」
甲「記憶では1回だと思いますが、ひょっとしたら2回会ったかもしれません。弁護士は特に問題がないと言っていました。」
原告代理人「ササクラ弁護士から開示のリスクはお聞きになりましたか。」
甲「聞いていませんでした。」
原告代理人「2021年9月に開示請求でNTTコミュニケーションズが敗訴したわけですが、この頃開示請求に関することで覚えていることはありますか。」
甲「特に記憶していることはありません。」
原告代理人「開示請求に敗訴したことについてお聞きになられましたか。」
甲「聞いていません。インターネットで見たと思います。」
原告代理人「知ったきっかけは何でしたか。」
甲「弁護士からは聞いていません。敗訴すると名前が出ると投稿者から聞きました。」
原告代理人「いつぐらいですか。」
甲「記事がマスコミに出る前です。ひょっとしたら直前だったかもしれません。」
原告代理人「甲第28号証を示します。4月から10月までの間にXは投稿を行っていましたが知ったのはいつですか。」
甲「10月初旬にマスコミが来てからです。」
原告代理人「2022年5月6日午後0時47分の投稿を示します。あなたはXに勤務時間中の投稿を止めるように言ったわけですよね。」
甲「この投稿については知りませんでした。」
原告代理人「終わります。」

裁判長質問及び訴訟指揮

裁判長「引き受けた業務はチームで仕事を進めるのですか。」
甲「はい。」
裁判長「仕事はチームで把握すると。」
甲「はい。」
裁判長「進捗状況については把握されているわけですか。」
甲「100%ではありませんが知っています。」
裁判長「文書提出命令に対する判断は会社としての判断ですか。」
甲「はい。」
裁判長「証言などを拒絶した場合のリスクについては訴訟代理人からお聞きになられていますね。」
甲「はい。」
裁判長「文書提出命令を拒絶した場合、その文書に関する相手方の請求を真実と認めることができるわけですが、それでも拒絶されますか。」
甲「はい。」
裁判長「原告は今後のご主張の予定は。」
原告代理人「人証の調書を見たうえで主張を提出したいと思っています。」
裁判長「被告のご予定は。」
被告代理人「やはり調書を見てから主張したいと思っています。」
裁判長「弁論の期日を新たに設ける必要はあるとお考えですか。」
(異議がなかった。)
裁判長「人証の調書の完成後9月11日までにご主張を提出するようにしてください。その主張に反論がある場合は9月25日までに提出してください。判決は10月16日15:00に610号法廷で行います。