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Popcorn Brainからの脱却:子育てとスマホとの付き合い方

はじめに

皆さんは普段、家で子どもと接している時にスマートフォンはどこに置いていますか?

私の場合は、ダインイングテーブルの上に置いていることが多いです。
距離が近く、いつでも直ぐに手の届くところにある。なので、ついつい手が伸びて子どもたちが傍に居るときもスマホを触ってしまう。

この習慣を辞めたい、辞めなければと思っています。

子どもたちの前では、今やる必要のないタスク(不足品のオンラインでの買い物、予防接種の予約など)や明確な目的もなくSNSを閲覧する行為について、やめたいと思っています。

どんなに声かけに気を払って、コミュニケショーンを通してより良い関係を築こうとしても”心半分”で行動が伴っていなければ効果はない、と思うからです。

分かっているけど、辞められない。。。
なぜか。

子どもたちが遊んでいて、ほんの一瞬ホッとできるタイミングがあればダイニングテーブルの椅子に座ってスマホをいじってしまいます。

スマホに気を取られて、たまに子どもたちに求めらても対応が”雑”になってしまったり、「ちょっと待って」と心の声が出て言ってしまったり。

しかしその習慣、ある概念を知って、「確かに!」と思いました。
それが、Popcorn Brainです。

Popcorn Brainとは?

Popcorn Brainとは2011年にUniversity of Washington, Information Schoolの研究者であるDavid Levy氏が導入した言葉です。

Popcorn Brainとは、現代のテクノロジーが作り出すハイペースな刺激環境に脳が適応する様子を表す用語です。

ポップコーンが電子レンジで跳ねるように、私たちの脳はデジタルメディアの速いペースに慣れてしまい、よりゆっくりとした現実の活動に集中し、満足することが難しくなっていると説明しています。

これを裏付ける研究として、カリフォルニア大学アーバイン校の調査があります。この調査は、知的労働者を対象として日常の仕事の進め方を観察したものです。

タスクを切り替えるため「ある画面から次の画面へと移るまでの画面上での平均注意持続時間」は、2004年には2.5分、2012年には75秒、そして現在では47秒にまで減少しているそうです。

電車を待っている時、エレベーターに乗っている時など、ついつい目的もないのにスマホを手に取ってしまう方も多いのではないでしょうか。

Popcorn Brainの概念について知り、ダイニングテーブルにゆっくり座って、というタイミングでスマートフォンをついつい見てしまいたくなる、という自分の行動原理が分かった気がしました。

注意力を取り戻すために

今後は特に子どもたちの前ではスマホの使用を控えたいと思います!(宣言!)

そのためにどうすれば良いのか。

既に記載したように、私の場合は、スマホをダインイングテーブルの上に置いていることが多いです。

しかしこれ、仮にスマートフォンの画面を下にして置いていても、子どもたちとFully engageに繋がるか、と言われればそうでないようです。The Face-Down Phone Theoryという概念をご存じでしょうか?

The Face-Down Phone Theoryとは?

「Face Down Phone Theory」に関する研究によると、画面が見えるか、見えないかに関わらずスマートフォンが視界に入るところにあるだけで社会的な交流を妨げ、気分や集中力に影響を与えることが示唆されています。

この現象は、Counterfactual Thinking (反事実思考)に関連しており、スマートフォンが提示する通知やメッセージなどの、しばしば”より魅力的”な代替案と現在の状況を比較することから生じるそうです。

オンラインで起こっているもっと興味深く重要なことを見逃しているのではないかという気持ちを生み出し、現在の活動や交流に完全に集中することを妨げるそうです。

この結果、日常生活の満足度や楽しみが減少する可能性があると言われています。

ではどうすれば良いか?

まずはシンプルに視界に入らない特定の場所に保管スマホ禁止の時間を設定、することから始めていきたいと思います!

早寝早起きの生活に移行したいと心では思っていても、夜に子どもたちが寝静まったあとにスマホでSNSを見ていたら、気が付いたら1時。。。なんてことありませんか?

ある研究では、スマホユーザーは1日に3時間15分をスマホに費やし、ライフタイムで見ると20年程度に及ぶと言われています。

意識的に変えていかないと一向に変えられない習慣。
そして手を打たないと今後、より深刻化していき子どもにも影響を与えてしまうであろう習慣。

テクノロジーの奴隷になるのではなく、うまく付き合うための適切な線引きを行い、スマホとの関係を見直して、子どもたちの良い模範となるように上手にテクノロジーを活用していきたいと思います!

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