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軸封装置の仕組み

 新規でポンプの注文をいただいたのだが、そもそも自社の製品をきちんと理解していなくて手配に四苦八苦している。
 今回口径1,000ミリの立軸斜流ポンプを注文いただいたのだが、大型製品故に手配するにも沢山の書類を作らなければならない。そこで書いてあることが分かっていないと手配が止まってしまうのだ。
 今日は軸封装置の確認をした。水を吸い上げるに当たりインペラーと主軸が繋がっていて、その主軸はポンプケーシングを貫通して電動機に繋がっているわけだが、主軸とケーシングの貫通部はポンプの内部と外部の境目になるため取り扱いはデリケートにしなければならない。

 貫通部より水が溢れてしまうと電動機の浸水や機場の浸水に繋がるのできちんとシールされていないといけないわけだ。
 現場にもよるが多少水が溢れても平気な場所であればグランドパッキンが使用される。安価な製品で取り替えも簡単なものだ。しかし封水は完全には出来ないので、完璧な封水が必要な現場ではメカニカルシールを使用する。
 メカニカルシールを使えば主軸とケーシングの貫通部は完全にシールされるので浸水の恐れもないのだ。

 今回の現場ではメカニカルシールを使用する予定だ。実際に物を目で見ると更に理解は深まると思うので、しっかりと学んでいきたい。

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