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どうか藤井風について語らせてほしい

Twitterで好き勝手tweetしてるものの、今年(2021年)からどっぷりハマってしまった藤井風氏について、いよいよ140文字では収まらなくなってきたので、noteを始めてみた。 

正直、このnoteを読んで何か考察ができる、新しい知見を得られるってこともないので(すません)、藤井風氏への思いを受け止めていいよって方に読んでもらえると嬉しみ。

で、だな。なに書こ。(ハイ、なんも考えてなかった)

なんせ一回目のnote投稿ということで、「なぜ自分は藤井風の沼にハマったのか?」を、まずは真面目に書き残しておきたいと思う。 

自分はプロモーションを仕事としていて、プロモーションにおいて重要なのが「タッチポイント」であると考えている。何かというと、「あらゆるシーン、あらゆるメディア、あらゆる角度でユーザーに接点(タッチポイント)を作っていく」という事。 

人の脳は一回認知しただけでは忘れてしまう。あらゆるシーンで接点があることによってより深く印象に残り、何かのトリガー(引き金)をきっかけに「興味」に切り替わる。「認知」の接点を広げていき、「興味関心」の深さに成り得る仕掛けを創り上げていくのがプロモーションのお仕事。(っていうのは簡単で、超難しいし、面白いところでもある) 

自分が藤井風の沼にハマったのは、まさにあらゆるタッチポイントに触れたからだった。一回でどっぷり、ではない。 

まず最初は、Spotifyのオススメ枠。この1年半、仕事はほぼリモートで出来るようになり、仕事のお供のBGMとして好きな音楽をポチポチSpotifyで集めプレイリストで流していた。バリエーション増やしたいなーと思ったときにSpotifyがやたらと藤井風を推してくる。誰や?まあ、入れておこう。でも、どの曲が良いのか分からん。一旦全曲入れて、気に入らんかったら削除しよ。

最初はこの程度で、プレイリストの一部として「50曲に一回流れるBGM」として、普通に聞いていた。(タイムスリップしてココでハマらなかった自分の後頭部を鈍器で殴りたい)

 その後も新曲がでる度にオススメで出してくるSpotify。そうか、新曲か。『青春病』か。まあ入れてみるか。ふむ、なんか懐かしみあるいい曲やな。(鋭利な鈍器2発目) 

そんなこんなで、楽曲には先に出会っていて、BGMとして流せていたことが信じられない。今となっては「BGMで流したら聴き入りすぎて仕事にならん」レベルになってしまったんだから。

そんな時、毎週見てもない「関ジャム」をたまたま見たら、「売れっ子プロデューサーが選ぶ2020・年間ベスト10」で3人とも藤井風を5位以内に挙げていて、その天才ぶりをアツく語った。ここで、今までBGMとしていた楽曲への小さなトリガーが発動したと思う。(プロによる品質保証によって興味関心がぐっと深まる) 

そして、運命の時は突然やってきた。

仕事終わりに時間ができ、「今日はネトフリでも楽しむか~(ニンマリ)」とテレビをポチったら、たまたま報道ステーションが映り、たまたま、藤井風の密着が流れてきた。

 「おお、藤井風やん。どんな人なん?」


その10分後、だろうか。 

焼酎片手に、ボロボロ号泣している自分がいた。

目標を持って合唱部全国大会に向けて頑張っていたけど、「周りにコロナを持ち帰ってみんなに迷惑をかけたくない」と出場しないことを決めた高校3年生のインタビュー。 

そんな誰も経験していない異常事態の中にいる全国の卒業生に「自分にしか分からんようなつらさが人それぞれあって、その事にわしが何か言える立場じゃないんで、優しいパワーを持ってもらえたらいいんですけどね、この曲で。」と岡山弁で穏やかに語る藤井風氏。

からの、全国の卒業生に向けられたはずの『旅路』の生演奏

なのに、その歌は、人生の折り返し地点に差し掛かっている自分の旅路にあまりにもスッと寄り添ってきて、「何歳になってもこの先続く旅は長い。でも、今まで愛した人、愛してくれた人、忘れた人、必死に忘れようとした人もみんな、いまのあなたを形づくってる。そのすべてを笑える日がいつか来るし、すべてを愛せる日がくる。大丈夫、大丈夫」と、とんでもなく優しく大きな手で背中をトントンしてくれた。

なんやコレ。 

嗚咽しながら、焼酎片手に、多幸感に満たされ、笑ってる自分。

感情崩壊? 

いや、あらゆる事から救われ解放されている自分がいた。

何か特段辛いことがあったワケでもない。でも、日常に追われている。家族のことを常に考えなくちゃいけない。自分の仕事も大事にしたい。やりたいことがまだまだある。でも、仕事に夢中になって駆け抜けた第二の青春のような現場の日々は、もう今の自分の状況では取り戻せない。経験を経た役割と役職もある。熱量と現実の間で自問自答している、それが現実。 

それでも、長い旅路はまだまだ続く。日々もがいてるけど、そこには、今だからこそ受け取れる新たな愛があって、今の自分だからこそ誰かに与えられる愛がある。それでいい。それで大丈夫。 

自分の今までの人生を、これからの人生をまるっと肯定された。

何者や、藤井風…

そこからリサーチの旅路が始まり 

え?23歳?????

え?英語ペラペラで岡山からほぼ出たことない?え?どゆこと?

ここからは、ご想像通りである。

わたしはいったい何者に救われ魅了されてるのか…それが知りたくて、でも藤井風という人間の魅力は底なしで、頭の先まで沼にハマった。ちゃっぽーん。

と、まあ、こんな経緯だった。(後半、雑)

藤井風はメディア露出は超少ないながらも、的確なタイミングで私にタッチポイントを作ってくれていた。そもそも、その才能があらゆる人を能動的に動かし認知に繋がっている。Spotifyの推しも、関ジャムのプロデューサー推しも、PRで仕込めるものでは決してない、本人の才能がそうさせている。

易々とメディア露出させない戦略をとっているのか、本人が希望しているだけなのかまだ分からない。が、確実に言えるのは、そこに全力の理解を示しているチーム風がいて、彼の存在価値をとても大事にしているということ。ファンになれば、それを温度感を持って感じ取ることが出来る。 

って。

えらく、エモエモな感情をぶつけてしもた!

焼酎5杯目に突中しているせいにしとこ。かしこ。


画像:藤井風公式アプリ/公式Twitterより転載

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