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USBマイクとコンデンサマイクの聴き比べ!

どうも。ナレーター、そしてMAミキサーの小枝です。

今回は・・・!

ずっと気になっていたマイクの聴き比べをします!

 

RX7など、少し前から話題に上がっている宅録ですが、

「そもそもマイク自体どうすりゃいいのよ!」

って人は多いと思います。

実際に何台も買って試せるわけでもないし、音質の違いと言われてもピンとこない…。

というわけで、iPhoneの内蔵マイクをベースに

① MAONO USBマイク(5300円前後)

② Apogee MiC Plus(35000円前後)

③ LEWITT LCT 440 PURE(U30000円)

この3本を比較したいと思います。

(Apogeeマイクは、スタジオバーズのものを許可を貰って収録しております。ありがとうございました。)

今回、収録にあたってですが、自宅の部屋(防音設備なし)にて使用しました。ナレーションは同じネタで、自身で収録していきます。

※なお、今回の判断は、これから宅録をするにあたってという方に向けた上で、値段、音質、利便性を重視して判断しております。予め、ご了承ください。


それではまず、iPhone11で収録した音をお聞きください!

スマホの音質ですねー。Youtubeに上がっている大半のコンテンツはこういう音のような気がします。反響していて、ふわふわしている、よくない音です。それでは、これを軸に比較していきましょう。


<1本目> MAONO USBマイク

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・安価で手に入るUSBマイク。macにUSB接続し、Protoolsで収録。マイクは作業机に置いている状態。type-cのケーブルを採用しています。

ふむふむ、、、音質そのものは思っていたより悪くないですが、結構周りの音を拾いますね。かなり感度高いです。ほぼ最小レベルで入力し、20cmほど離れて録音しましたが、それでも近かったですね。。。もうちょっと離れて録音すべきでした。

作業机の上での収録でしたので、反響音だけでなく、パソコンやHDDの駆動音も聞こえます。RX7に読み込ませたところ、下のスクショにオレンジ色の太い線みたいなものがあります。これが、拾った駆動音です。

対策として、机につけるタイプのマイクスタンドを使うか、本を重ねた上に置いて収録するなど工夫する必要があると思います。

このままだと納品できるクオリティではないですが、環境を整えて収録すれば、もう少しよくなると思います。ちなみにRX7で反響音を削ろうとしましたが、無理でした。いつものマイクとの距離感で収録すると失敗します。

ただ、値段を考えると全然いい。ナレーション収録には不向きだと思いましたが、力を入れなくても拾ってくれる、ライブ配信向けのマイクだと思います。

・とにかく安くしたい!

・練習環境はある!

・気楽に録音練習してみたい

という方にはおすすめのマイクです。

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<2本目> Apogee MiC Plus

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・作業机では振動を拾うので、付属のスタンドにつけてクローゼットに置き、iPhoneのボイスメモアプリで収録。

おー!なかなか良い音質!見た目は小さいのに、意外と音拾ってくれますよ!アポジーさんスゴE。

ただひとつだけ残念なのは、16キロヘルツより上の帯域の音が拾えていないことでしょうか。(下画像参照)細かいのですが、若干、響きの余韻がなくなってしまい、伸びが足りないように感じました。(macで試せていないので、検証の余地あり)

とはいえ、手のひらサイズのコンパクトな見た目で、どこでも収録出来る手軽さが素晴らしい!値段は35000円ほどですが、Lightning、micro-USB、type-cのケーブルがついており、場所をとらず、機材も選ばないのはかなりポイント高いです。

もう少し検証する必要はありますが、ギリ納品に耐えられる品質かどうかだと思います。O.Aは無理かもですが、YouTube系コンテンツなら許容範囲な気もします。

・とにかく手軽に収録したい

・機材とか覚えるの苦手

・でも出来るだけクオリティの高いマイクがいい

という欲張りな方におすすめしたいマイクです。普通のコンデンサマイクとオーディオインターフェースを買うことを考えるなら、この値段はコスパいいですよ。サブマイクとしてもいいと思います。

スキルさえあれば、スマホやタブレットで簡易的なボイスサンプルも作れそうですね。それはまた別の機会に!

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<3本目> LEWITT LCT 440 PURE

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・オーストリアで生まれたマイク。振動板が緑のフチで囲ってあるのがカッコいい。オーディオインターフェースは、SteinbergのUR22mkⅡを使用しています。Protoolsを使って収録しました。

うん!やっぱこれ良いマイクですね!我ながらいい買い物したなあ!

全体的にクリアに録れていますし、これくらいのバックノイズでしたらRX7を使ってある程度処理できます。

先の2つと比べると、質感がとてもクリーンな印象です。問題なく納品出来るレベルではないかと思います。やはりAIを使うだけでもクオリティはひとつ変わりますね。

これで3万円しないんだからすごいよなあ・・・。上位モデルとかの音で収録したいなあ・・・。コンデンサの中でもコスパ最強すぎるマイクかと思います。収録環境を整えたら、もっと良くなること間違いないですね。

・すでにオーディオインターフェースなど収録環境が整っている

・新しいコンデンサマイクを探している

という方に是非おすすめのマイクです。

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<まとめ>

MAONO USBマイク・・・・・・・☆

とにかく安くしたい人向け。配信用マイク。音質については、使いこなせれば値段以上のクオリティになるかも。

Apogee MiC Plus・・・・・・・・☆☆☆

とにかく手軽にラクに収録したい人向け。音質は思っているよりいい。便利さをとるならこのマイク一択。

LEWITT LCT 440 PURE ・・・・・☆☆☆☆

ある程度実践的に収録している人向け。音質は低価格帯のマイクのなかでは掛け値なしに素晴らしい逸品。


今回はマイクの聴き比べをしました。いかがでしたでしょうか?

これから宅録を始める人、今すでに始めていて、マイク選びに迷っている人たちの参考になればと思います。

あと、今回書いて分かったのですが、noteに音声を埋め込もうとするとDLする必要があるので、以降ちょっと仕様を考えます。youtubeに上げ直すなどして再投稿するしかないですかね・・・。

来週は、スピーカーについて書いてみようかと思います。

それでは。

小枝真也


※このnoteは個人的な意見ですので、参考程度に留めていただけると嬉しいです。また、ご情報などないように気をつけてはいますが、間違いなどありましたら、ご指摘していただけると幸いです。

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