「頂より」 - KONTAKT
深夜の2時間DTM、「最近使っていないor一度も使っていない音源を使用した曲」と、「神々しい曲」の2つのお題の参加曲です。
さて今回は
いや、今回は難しいお題だ。(いつも難しいけど)
ここでいう「音源」とはシンセサイザー、音色を作ってくれる楽器ソフトだ。音源を切り替えるだけで、自分のパソコンがピアノにもオーケストラにもなる。
今のDTM制作環境に変わってからはや3年、手持ちの音源も厳選に厳選を重ねて、使えるように調整・整備してきた。
と言うわけで「いつも使っている音源」と「たぶん一生使わない音源」の2種類がわりとはっきり分かれている。使ったことのない音源で、使えそうな音源はきっとそんなにない。
しかも、今週は水曜日に「神々しい曲」と言うお題が出ていた。本業が忙しいので泣く泣く参加は見送り。でもこのお題ではぜひ作りたい。絶対作りたい。ああー困った! そこにジャンルレスのお題。もう「使ったことない音源」をなんとしても見つけ出して「神々しい曲」を作るしかない。
さて、手元のプラグイン(音源ソフト)一覧を見る。果たして神々しい曲にふさわしい未使用の音源はあるだろうか…
おおおー、あった!!! 「KONTAKT プレイヤー」と言う音源ソフトが。
KONTAKTって?
ここからは技術的解説。面倒な人は次の節まで飛ばしてください。
バイオリンなどの生楽器系の音をサンプリング(録音)して演奏するためには、特別な技術が必要だ。この特別な技術を提供して新しいサンプリング系音源を作りやすくしたエンジンがKONTAKTだ。
市販サンプリング音源の多くがKONTAKTエンジンを使っている。ただ「KONTAKTフルバージョン」(有料)がないと動かないものが多い。このフルバージョンが結構高価なので、なかなか買えない。
何度『KONTAKTフルバージョンが必要です』の文言に涙を飲んで魅力的な音源を諦めたことか…。
実はフルバージョンがなくとも、無料の「KONTAKTプレイヤー」があれば動く音源も(少ないが)ある。 自分もとある美しい歌声音源のためにプレイヤーを導入した。
フルバージョンとは違い、プレイヤー自体には付属音色がほとんど付いていない。でも最近バージョンが6から7に上がって、なんだか良さげな付属デモ音色が追加で付属されたようだ。
音色選び
と言うことで、今回はKONTAKTプレイヤーの付属音源だけで「神々しい曲」を作ることにした。
いつもは曲を作っている途中で必要な音色を探す様にしている。その方が自由に創作できるから。 音色を先に選んで曲を作ると曲調が制約されることが多いので、個人的にはキツイ。(色を指定して絵を描くようなものだ)
とはいえ付属音源は数が圧倒的に少ないから、先にめぼしいものを選んでおくしかない。
選んだのはこれー。
個人的な(無意味な)意地から、今回はKONTAKT音源だけを、できるだけ原音のまま使うことにした。(加工もリバーブもなし)
曲作り
ピアノ音色 Atmospheric がとても素朴できれいなので、ここから最初の数小節を編み出す。笛音色 Moutain Originがいい味を出してくれた。ギターの代わりに Muted Harp が中低域を支える。パッド系音色Cyclic Behaviorがいい感じの空間を作り出す。うん、神々しくなってきた。
プラック軽音色Holly Treesで軽くシーケンスを作る。
ここで困ったのが荘厳な空間系音色。どうしても音色が足りない。実は頼りにしていた音色が曲調に合わない。(音源を先に指定すると、こういうことが起きる)慌てて代わりの音色を探す。焦る。ベース音色Slow Creeperを高音域で鳴らすといい感じになった!本来受け持つはずのベース音はアナログシンセ音色 Blurry Skiesに任せた。少し古風だけど自分も古風なのでオールオッケー。
少し単調なので、後半部を転調した。うん、神々しい。
反省会
今回は音源縛りで作ってみたが、思ったより良かった。楽しく出来た。
問題があるとしたら、やっぱりKONTAKTフルバージョンが欲しくなってしまったこと。セールを待つので、Native Instrumentsさん、よろしくお願いします
今回はだいぶ長くなってしまった。長文をお読みいただき、どうもありがとうございました。
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