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連載小説/【デビルハンター】ジュディ婆さんの事件簿(完結)

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この世に悪魔は存在する。そしてそれらを屠るハンターも。 現代のアメリカを舞台に悪魔を狩り続ける老練のデビルハンター ”ジュディ” とその仲間を描く、ハードボイルド・パルプ小説。
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2019年3月の記事一覧

【デビルハンター】ジュディ婆さんの事件簿 #27(第7話:4/4)

その老婆、凶暴につき。 (前回(#26(第7話:3/4)) (目次) …………… ■#27ドンドンドンッ! 欠かさぬ訓練の賜物。一瞬で状況を判断したゴードンは、素早く、そして正確にフォルカーに照準を合わせ引き金を引いていた。が、しかし、その弾道からフォルカーの姿が消える。 「クソッ!」 射撃の構えをキープしたまま、無意識に駆け出す。 「ダメっ!」 叫んだエリザベスがゴードンの襟首を掴んで引き戻した。 ゴゴゴゴッズン!! 間一髪。 分厚い岩がゴリゴリと擦れるような音が響き、

【デビルハンター】ジュディ婆さんの事件簿 #28(エピローグ)

(前回(#27(第7話:4/4)) (目次) …………… ■#28閉店後のドアが開く音に、ソフィアがぱっと振り向いた。 「―――― あら、いらっしゃい。久しぶりね」 「すみません。こんな時間に…… いいですか?」 顔をのぞかせたエリザベスが遠慮がちに尋ねる。 「もちろん。さ、入って。コーヒー淹れるわね」 ソフィアは微笑み、オープンキッチンの奥に姿を消した。 アパラチアの戦いから2ヶ月。 エリザベスとソフィアは何事もない毎日を送っていた。 エリザベスはマフラーを外し

【御礼とあとがき】ジュディ婆さんの事件簿

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございます。 連載4ヶ月。完結について嬉しいコメントもあり、自分なりの達成感もあり、書いてよかったな… と勝手に満足っているところです。特に、第7話の展開とエピローグはいくつも考えた組み合わせの中からチョー悩んで決めたものだったので、どう受け止められるか気になりまくりです。 「エッ!? いつか読もうと思ってたけど完結したん?」という人は、ちょいとした空き時間などに是非、読んでやってください。 ここからは…… 御礼を先に述べ、後半は