【路傍ノ戀】そびらの姿
その人らしさが最も出るのは背中(そびら)になる。
そびらといっても、かつてピラティスがやわらかき背骨を重視したような唯物的なものではなく、そびらが醸す面影のことである。
君の瞳に云々という戀愛觀はたしかに根深いけれども、あれはそもそも西欧からきたもので、江戸あたりの日本人であったならば、見つめあう営みなど一切信用していなかった。目が漂わす生々しさを厭がったのであろう。
では、そびらを觀るにはどうしたらよいか。
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