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[日記]2023.12.23 和風クリスマス

イブまで休みが殆どないので、倒れられぬなとここひと月ほどそこはかとなく考えていたら、思いは招くのか、先ほど急に具合が惡くなった。

人の顔色はここまで青白くなるのか。

と家人が関心していた程である。午前中、或る経営者にお茶の稽古をつけていたのだが、それも終えて氣が抜けたのであろう。よく駆けぬけ、そして佳き人たちに恵まれた一年であった。

十一月のはじめに体調を崩した際、出張なども重なり、抹茶を数日間喫んでいないことに氣がつき、家人がその日から欠かさずお茶を点ててくれた。概して茶人は長命なのも首肯ける。具合が惡くなったのはその日以来であるから、お茶がよく働いてくれていたのかもしれない。

十二月の半ばの某大手企業の社内研修でお茶を点てる直前は、私も三十服近く影点てをせなければならなかったため、家人と交互によく家で薄茶を点てた。

その週末には竹を横須賀の農家から貰い、八潮の茶室にある姫垣づくりを手伝っていたのだから、暮れまで茶とともに歩めた一年だと視れなくもない。

そのような中で贔屓の和菓子屋がサンタとツリーの練り切りをだしており、これを過日もとめた。おまけで商店街のクリスマス抽選会を一回できるチケットも頂戴した。おもむろにガラガラしたところ、一等の商品券三千円が当たり、スタッフの方が店の外まで出て、鐘を鳴らしていた。私たちよりスタッフの方々のほうが嬉しそうであった。なんでも一等は久しくでていなかったらしい。

細々とした老舗商店街のクリスマス飾りがなんともよかった。和のなかにクリスマスがあり、同時にクリスマスのなかにも和があるのであろう。

皆さま、佳きクリスマスを。

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