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不器用な夫にも伝わる家事の分け方

どのようにしたら、家事をやってもらえるのか?

 私の辞書に家事というページはない。否、なかった。

 ひとり暮らしのときは、料理するのが面倒だから、ひとつ80円の良質な卵を蛇のように丸飲みする生活を送っていた。キューイフルーツやドラゴンフルーツも皮ごと食べる。無論、皮がないほうが美味しいが、皮をむくのが面倒くさい。

 ところが、最近は妻のつわりがひどく、人として家事をせざるを得ない状況に追い込まれている。しかし、台所に立っても何が何処にあるかわからないというより、何が必要で、何から始めてよいかもわからない。そんな頼りなき夫を見かねて、妻が工夫したのが家事の細分化である。実は、この方法は農業からきている。

 上の記事にも草したように、私は障害をお持ちの方々をはじめとした生きづらさを抱えている人たちとともに農業をしている関係もあって、農作業をよく分ける。まずは「農家でないとできない仕事」と「福祉でも担える仕事」に分けるのだけれども、妻はこれと同様に家事を「妻でないとできない仕事」と「夫でもできる仕事」に分けた。

どのように伝えれば、夫はほうき掃除ができるのか?

 例えば、「ほうきで掃除をする」は私でもできそうだからと、妻は「ほうき係」というロール(役割)を与えてくる。ただ、ほうき掃除は手順が大事らしく、何処からはいて、何処にゴミを集めるといったルール(約束)も添えられる。あと文字通り、「ほうき」というツール(道具)が明確だから、家事偏差値が2の私でも、この家事はできるようになるのである。このように農作業においても、家事においても、人に物事をお願いする際は、

・ロール(役割)
・ツール(道具)
・ルール(約束)

を共有するとよい。これが伝わると、人はついつい動いてしまうものである。もともとは私のノウハウであったが、今や家庭内で妻がこのノウハウを駆使し、私を自在に動かしている。洒落にならない話だ。

何を貼れば、夫が家で迷子にならないか?

 あとはシールというツールを用いて、整理整頓のルールが見える化されると私はさらに動いてしまう。家事が慣れている女性陣からしてみれば、当たり前の事でも、家事からの逃避を一期の目標に掲げていた私のような男にとっては、このラベリングはかなり助かる。

 ちなみにトップ写真の水木の花を活けたのは妻であるが、これも家事に入ってしまうのであれば、このような仕事は逆立ちしても私にはできない。

#家事分担の気づき

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