『日本の色辞典』吉岡幸雄 | 紫紅社
本書は横須賀の古書店で家人が見つけた一冊で、店主があまりに愛した辞典ということで、新本という形で売られていた。吉岡は日本に生まれてきてよかったと感じさせる数少ない先人のおひとりであるが、この本もまた我が國で育てていただいてよかったと素直におもえる一冊になる。
ところで、出版社の紫紅社は昭和48年に吉岡が設立された美術工芸図書出版で、その名からもわかる通り、色のなかで紫を吉岡は最も愛した。そのドキュメンタリーは映画になっており、そのタイトルもずばり『紫』である。
こち