見出し画像

16,436日

今日で16,436日となった。
45歳である。

「やっと、半分か」と思ったが計算すると90歳まで私は生きるらしい。
だが、長年の喫煙と飲酒、夜ふかしなどを考慮すると90歳まで生きることは不可能に近いだろうから、いよいよ終盤戦なのかもしれない。

この年齢まで生きると、周囲が死んでいたりする。

彼等、彼女達は音楽や演劇、詩人、ダンサーだったり色々あるんだけども、必死に生きて、必死にやってきて、誰にも評価されずに死んでいった。

恐らく私もそうなんだろうな、と思う。

ツバを吐きかけられ、足下にされ、軽蔑され、疎まれ、小馬鹿にされ。

大往生だったとしても誰からも評価されず、トランペットにエフェクターを沢山つけていた妙なオッサンで終わるのである。

レジェンド!
生きる伝説!

そう言ったモノとは無縁で死ぬのだろう。

だが、人生なんざぁそんなモンである。
乞食の死も、偉人の死も差はない。
エリザベス女王の人生も、新宿の乞食の人生も大差ない。
人生は下らない。
生きることは下らない。
然しながら自殺する事も下らない。
音楽を知らずに死ぬことは下らない。
だが、音楽に翻弄される人生も下らない。

生きることは面倒くさいが
死ぬことも面倒くさい。
面倒くさい、と言う事だけで生きている気がする。

思えば、あの人も、この人も、生きる事が面倒になって死んだようなモンだ。
死と生きることは別物ではなく表裏一体である。
爪先三寸で、死ぬか生きるかである。

まぁ、ナニハトモアレ、45歳になってしまった。

30代の頃は「45歳までは全力疾走出来る気がする」と言っていたが、いざ45歳になってみると、まだ走れる。

葛飾北斎は90歳で死ぬ間際に


翁死に臨み、大息し天我をして十年の命を長ふせしめはといひ、暫くして更に謂て曰く、天我をして五年の命を保たしめは、真正の画工となるを得へしと、言訖(おわ)りて死す、
(あと10年、いや5年の命を与えてくれば、本物の絵描きになることができるのに、)

と言っている。

そんな葛飾北斎にすれば私の年齢なんざぁ「まだ、ヒヨッコが!」だろうし、恐らく私も死ぬ間際に「あと、5年あれば本物のトランペッターになれるのに!」と言う気がする。

往生際が悪いのが人間だ。
人間と言うモノは始末が悪い。

あと、もう少し生きようと思うので皆様、宜しくお願い致します。
皆様に幸があらんことを。
コロナも、あと少しで収束です。
その際は皆様とお会いできる事を祈っております。

45歳になって最初にヤルことは

①風呂の排水口が詰まっているので薬品を巻く
②滞納している国民健康保険料を支払う。
③楽器の練習

である。

2022/09/17
KO.DO.NA

BGMはAshra - Sunrain


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?