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子連れ美術館 【野口哲哉展@刈谷市美術館】

こんにちは。緊急事態宣言も明け、少しは美術館などにも行きやすくなってきましたね。皆さまお元気でしょうか?

さて今回は、先日訪れた刈谷市美術館での野口哲哉さんの展覧会をご紹介します。

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何故か画像が横になってしまう…。

野口哲哉さんは1980年、香川県高松市生まれ。「鎧と人間」をモチーフに、 樹脂やアクリル絵具を使って彫刻や絵画作品などを制作するアーティスト。

2階でインタビュー映像が流れていましたが、ご本人の外見もなんだかお人形さんみたいな、かわいらしさと少しだけ異次元感のある、つるりとした印象の不思議な方でした。

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またまた画像が横に…。

とにかく鎧の作りの細やかさがすごい。すごいし、作品数もとても多い。あの細かさのものをあれだけの数作り続けるのは、もうこれはあなた、さては変態ですね⁈ と言いたくなってしまう(とても褒めています)

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ダンボールの翼をつけた武士や、スニーカーを履いた武士。シャネルのロゴのついた鎧を着ている武士。ルージュでハートを描く武士。(そしてそれを真似する娘)

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どの人にも物語が感じられて、なんらかの背負ってるものを想像させる。そこはかとなく漂う哀愁もあり、枯れ専の方にも魅力的かと思います(枯れ専ってもう死語ですか?)

野口さん、武士を作りたいわけではなくて、いつの時代も変わらない人間というものを描きたいのだということを語っていた。たしかに、みんな鎧兜を着ているから、沢山の作品を見ていくうちにだんだん鎧兜は制服のようにに見えてきて、それよりもどんな表情や仕草をして何を考えているのか、ということがクリアに見えてくるという不思議な効果がありました。

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頭を抱える武士と、それを真似する4歳。子どもも結構楽しめたようです。

立体が多かったですが、ドローイングの作品もありレンブラントやフェルメールへのオマージュなど、色々面白い絵が多かった。

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別館のお茶室にも、平面の作品がひとつ展示されていました。願わくばここでお抹茶なんていただけたら最高なんだけどなぁ。コロナも落ち着いてきたし、再開してくれないかな。

あとちょっと残念だったのは展覧会グッズ。これだけたくさんの立体を見た後、なんか立体物売ってたら絶対欲しくなること請け合いなんだけど、ポストカードとかクリアファイルとかの平面モノしかありませんでした。

まぁ多分、立体物をグッズにして売ろうとするとグッズとして成立する値段では、野口さんの納得するクオリティにならないんだろうなぁと想像します。

(追記:Twitterを見ていたら、限定で野口さんが彩色したフィギュアが数量限定で売られている日があるらしい! ひえぇなんてこった。多分すごい争奪戦だろうなぁ)

世にも奇妙なサムライたちに出会えるこの展示は、刈谷市美術館で11月7日まで。近郊の方は是非お見逃しなく!

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