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自分の言葉でプロジェクトを語れるようになる「プロジェクトカウンセリング」

プロジェクトカウンセリングとは、話し手(クライエント)から聞き手(カウンセラー)へ向かう一方向の情報伝達ではなく、双方の積極的な関わりによって行う協調行動です。(※協調行動とは、協調、協力して全体の目標を達成するような行動のこと)
具体的には以下のことを行います。

  • 話し手のプロジェクトについて問いかけ、対話する内容を「プ譜」というフォーマットに記述する

  • 記述した内容を互いに見て、その言葉の意味についてまた問いかけたり考えたりして、しっくりくる表現にしていく

  • プ譜の各項目に書かれた内容を、組み合わせて、プロジェクトの目標が実現するように設計していく

口と耳だけでコミュニケーションするのではなく、プ譜という目に見える形にして応え返すこと(reflecting)を通じて、使用する言葉の意味について共通理解を得て、プロジェクトの進め方を共同構築(joint construction)していきます。

プ譜はクライエントが自分の言葉でプロジェクトを語りやすくなるように設計されており、それぞれの項目では質問・問いかける内容がパターン化されています。

カウンセリングでは、以下の順番で質問・問いかけを行います。

  1. 事実情報の確認:プロジェクトの目標と所与の条件・リソースについて質問する

  2. 勝利条件の生成:プロジェクトの成功の定義を多様に表現する

  3. 要素の導出と状態の定義:成功の定義を実現するための要素と状態を定義する

  4. 手段の検索・考案:各要素の状態を実現するための手段を書籍や過去事例などから検索・調査・考案する。

  5. 構造設計:出した要素と手段を素材として、勝利条件が実現するように辻褄を合わせたり依存関係を整理したりして設計する

プ譜では下図の順で質問・問いかけ、対話した内容が記述されていきます。

プ譜に言葉が載り、設計の過程を目にしていくことが重要です。この過程を経ることで、単に言語化するだけでなく、プロジェクトの全体像や辻褄、因果関係を把握することができるようになります。

オンラインでプロジェクトカウンセリングを行う場合のイメージ

カウンセリングでは作成したプ譜を成果物としてクライエントにお渡ししています。プロジェクトの全体像を把握したい。見通しを持ちたい。計画を立てられるようになりたい。このようなご要望をお持ちであれば、ぜひ一度お試しください。


未知なる目標に向かっていくプロジェクトを、興して、進めて、振り返っていく力を、子どもと大人に養うべく活動しています。プ譜を使ったワークショップ情報やプロジェクトについてのよもやま話を書いていきます。よろしくお願いします。