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【読書記録】世界でいちばん透きとおった物語

みなさんは本に呼ばれたことがありますか?普通は、ないと思います。
私も経験したことありませんでした。
偶然タイトルが目に飛び込んできて読んでみたらよかったというのは何冊もありますが、本屋で本が光って見えるとか、これだ!ってピンっとくるっていうのは、なかったです。
値段と、その時の気分と、作者と、持ち帰りバックの大きさと……
そんなこんなを頭でぐるぐるさせながらずっと迷っていることもしばしば。
とっとと買っちゃえばいいのに(笑)

でも、私は初めて呼ばれました。
本屋でこの本を見て。

「絶対気に入るから、読んでごらんよ。」
そんな感じのゾクゾクを背中に感じたのです。嘘みたいでしょ。でも、本当なんです。まぁこの際、信じる信じないはどっちでもいいです。

帯には、こう書いていありました。
電子書籍化絶対不可能!?
〝紙の本でしか”体験できない感動がある!

絶対に予測不可能な衝撃のラスト――
ネタバレ厳禁!

そうなんです。これ、ネタバレ厳禁なやつです。だから、感想とか本の読了体験とか書きにくくて、こんな書き出しですみません。

でもね、よかった。マジで。
おすすめしたい!
呼ばれたの正解でした。
こんな体験させてくれてありがとう。
多分、本が好きな人はp12の単語から、たぶんそうだろうなぁって分かってくると思うの。それでもね、その上の仕掛けがあったりするから安心して。

これ、創ったんだ。
すごいわ。
そう思える。
素直に、リスペクトしかない。

裏の帯にはね、
「     」の謎が解けた時、完結する透き通った物語。
ここに、純粋な、仕掛けへの愛がある。
                  北村薫(作家)
とか書いてあるの。

ここまで、ハードル上げていいのかなって思うけど、いいの。
もうね、読んで。
読書体験楽しんでみて。
ちょっと、いろいろな女の人に話聞いてきて!
探偵になった気分で、楽しんできて!

坂口安吾のおんぶは無知だったけど、そんなこと知らなくても大丈夫。
元手品師のA先生の本も気になるけど、知らなくても大丈夫。
それでも最後まで楽しめるから。
知らない方が次のお楽しみになる。

本ってね、知識を得るためだけじゃなくてこういう「!?」っていう遊び心があると嬉しいの。私は、好き。遊びが。

夫にも猛烈にすすめてみたんだけど、今は仕事が立て込んでいて忙しそう。
息子には、ちょっと早いか内容が。でも、私があまりにも騒ぐから、最後のネタバレだけ見てた(笑)それだけじゃないんだけどね。この本のよさは。

そりゃ、売れるのもわかる。
だって、やられちゃったもん。
私、素直に「おぅ!そうきたか!」って思ったもん。
紙の本の生き残る道って険しくなってきた現代だけど、こういう遊び心がある限り、絶対消えないね。

あぁ、おもしろかった!



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