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彼らにはゲームの世界があっている


遂に完成

あれは、9月のことでした。
(あんなお城がつくりたい)
そう思った彼はつくりだしました。
1ブロックずつコツコツと。

よくもまぁ、飽きずにできるよな。
そう思って放置していました。
しかし、ついに一息ついたらしい。

かれこれ半年間。

「ねぇ、みて!おかあさん!」

そういわれて、テレビ画面を見てみると
赤と青2色の屋根の大きなお城ができています。
ツートンカラーの髪のような建物が。

そして、
テレビ画面の向こうで繰り広げられる
自慢のルームツアーが始まったのです。

「ここはね、こうやって作ったの。」
「こっちに扉があって。」
「ここは、上にいけるんだ。」
「ここはね、僕が一番がんばったところ!」
「ここでね、おにくがやけるんだ!」
「ここで、音楽がきけるんだよ。」
「こっちには、おうちをたくさんつくるんだ。」
「これはね、やしの木なんだよ。」
「こっちは、魚がいるんだよ。」
「これは、階段ブロックっていうのをつかったの」
「これは、こっち向きにやるとこうなるでしょ?」
「ここからは、青くなるんだよ。」
「どんどん、思いついて増えていくんだ。」

とにかく止まらなかったのです。
もうお腹いっぱいってぐらい説明されました。

私が小学3年生だった頃は
ここまでリアルに思い描けていませんでした。
こんなに家の内部を再現して
自分の好きなように創り込むなんて
考えてもいませんでした。

すごい。
親バカだけど、すばらしい。
マインクラフトすごすぎる。
これがサンドボックスゲームの威力。
いわゆる砂場遊びのデジタル版。

砂はあらゆるものを表現できます。
水を足せば表現の幅は広がって
お団子やお城や落とし穴など
いろいろ再現可能がになります。
マインクラフトも同じこと。
ブロックの種類を足せば表現の幅が広がり、
あらゆる建物を創ることができます。
それらをうまく組み合わせて、
トラップなんかもつくれます。

たまに、村人らしき人の「っはぁぁ!」
って変な声が聞こえてくるのが玉に瑕。
あれだけ、ちょっと嫌だけど(笑)

私は文字、息子は素材

私はこうやって毎日noteで遊んでます。
文体を変えてみたり、内容を創ったり
文字数を制限したり、つぶやいたり。
今はそれが楽しくていろいろ試しています。

同じように、
息子たちも毎日ゲームで遊んでいます。
攻略本を読みつくし、素材を集めたり、
YouTubeで学習し、基本学習済んでから
どんどん自分の世界を広げています。

彼らは国語が苦手だと豪語しています。
見てすぐわかるデジタル素材は得意みたい。
言葉を越えて伝わるから、それで十分みたいです。
感覚で捉えているようです。

もしかしたら、これからの時代は
文字だけじゃ認識すらしてもらえない?
そんな危惧がうまれてきました。
私は、時代遅れなことを追求しているのかも。
小学生の好みは、未来の日本を創ります。
(少しデータが少ないけれど)

モノがあふれる時代に生まれ
欲しいモノがそこまでない世の中で、
息子たちがお金を出したい価値あるものは?

今の所、それはゲーム内での課金らしい。
これは他の男の子ママさんも言ってました。
マイクラのスキンが欲しいんだ!
誕生日にはゲームコインをねだってます。
デジタルコインに価値がある。

こういう価値を否定せず、
新たな価値も受け入れる、
そんな大人でありたいものです。

新しい教育方法

マインクラフトというこのゲーム、
プログラミング教育にもつなげられるようです。
スイッチではコード入力がめんどくさそうなので、
いずれは、パソコンがいいのかな。

ゲーム内の素材の組み合わせ。
「砂をかまどで焼くとガラスになる」
「石炭と棒でたいまつができる」
これはちょっとした理科の授業になりそうです。

家族でどこかに出かけたら、
それをマイクラの世界で再現する。
そんなことも楽しめます。

例えば、うちの息子くん。
神社の鳥居をつくってみて、
奥には賽銭箱を表現し、
その上に鐘をくっつけて
鳴らせるようにしてました。

プールに遊びに行った後には、
ウォータースライダーみたいな場所を
再現して遊んでいました。

表現方法の広がり。

子どもたちの教育現場でよくあるのは、
運動会や社会見学の後に絵を描かせること。
油性ペンと水彩絵の具オンリーで。
たしかに分かりやすいし、指導もしやすい。

あれも、1つの表現方法だけど
今の時代はゲームの中でも再現可能。

きちんと自分の心が動いたことを。
ゲームは強制されていない分、
自由に感じたままを表現できます。
それって、一番大事なこと。
嘘をつかない表現法。
自由に楽しむ表現法。
ふと、そんなことに気づかされました。

昭和生まれには想像できない世界が
令和時代には広がっています。

親の私にできること。
それは、
楽しい体験に誘ってあげること。
表現の時間をとってあげること。
きちんと、聞いてあげること。
親も表現をたくさん勉強すること。
まだまだ何かありそうだけど
今は思いつきません。

子どもに負けないように
私も日々精進いたします。


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