この絵本が出来るまでの道のり。
はじまりは、赤い鳥からのラブレターに誘われて、ちょっと小さな旅に出掛けてみよう…そんな気持ちでいました。
あれあれ?小さな旅、なかなか終わらないなー。
あっ、むこうで誰かが手を振っているぞ。もう少し、行ってみよう。その人は、ギュッとハグをしてくれて、「さあ、一緒に歩こう!」と言いました。
そうして歩くうちに、一人また一人と仲間が増えていきました。仲間と歩く道のりは、大変でも楽しくて、ひとりで歩くより心強く感じました。みんなの話は、いつも面白く大切なことがたくさん詰まっていました。
そうだ、大切なものを見に行こう!
気がつくと、小さな旅は大きな大きな冒険になっていました。道はどんどん険しくなり、足が重たくて少ししか進めない日や、光が見えない日もありました。それでも、みんなで知恵を出し合い、誰かが疲れたら荷を分け合って進みました。
そうして、何日も何日も歩いたある日。
ようやくある場所に着きました。
そこには、広くてとても気持ちのよい場所です。
空には、赤い鳥が嬉しそうに歌いながら飛んでいます。
湖のほとりに小さくて可愛らしい小屋を見つけました。
ノックをして扉を開けて中に入ると…
そこには、あなたが待っていてくれました。
あなたが入れてくれた熱いお茶を飲んで、ホッと一息。
体がじんわり温かくなりました。
そうして…
あなたにこの一冊の絵本を手渡します。
「きかせてあなたのきもち」
さあ、ここから。
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