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桃山学院大学の学生さんたちが、学習活動案を考えてくれました!

とても素敵な企画に参加させてもらいました。
桃山学院大学の金澤ますみさんの授業「スクールソーシャルワーク演習」で、学生さんたちが『きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?』を活用して子どもの権利を伝える学習活動案を考えてくれました。

グループは2つあって、2つのパターンの活動案をZOOMにて聴講させてもらいました。こんな感じです。

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1つ目のグループは、コロナで我慢していたことを共有するところから始まり、問いかけを簡単な問いかけから難しい問いかけへと3つ語り合う形にしていました。

① 「すきな食べ物は何?ごはんのことでこまったことはある?」
② 「いっしょにいたいと思う人はなれたくない人はだれ?」
③ 「本当はだれかに言いたいことはある?」

絵本のワーク、後半になるにつれ、侵入的な質問になり共有が難しいなあ、と思っていましたが、このように組み合わせていくというアイディアに「なるほど…」と思いました。
また、最後は、ラップに載せて「KENRI」という替え歌の贈り物が…!
なんというか私には思いもつかない発信の仕方で学生さんの発想に感心させられました。

もう1つのグループは、権利条約をカードにして準備し、自分が大事だと思う権利を選ぶ、そして子どもたち同士共有し合うというワークでした。
「選ぶ」というのは、「自分は何を大事にしたいのかな」と振り返る大切な行為です。そして、その行為を経て、クラスの子ども達同士で共有するなかで友だちと自分の違いも知ることができるワークでした。

ワークシートも工夫されており、子どもたちが楽しく学ぶ工夫を考えてくれていました。クラスという大きな集団でなくとも、小さなグループでも応用できそうなワークでした。


学生さんたちの多くは、自身が経験していない「子どもの権利」の学びを
「どうやったら伝わるかな」と考え、活動案を考えてくれたわけです。
私自身は、子ども時代ではありませんが、子どもの権利を学ぶ側に何回か経験しています。私自身は自分の学びを手がかりに学習活動案を組み立てているので、そうした経験がないなかで大変なことだっただろうと思います。
それでも、その活動案は、いきいきとしていて、若い人ならではの感性がありました。

また、人に「伝える」ことを考えるためには、その素材についての学びを自分のものにする必要があります。そのような意味でいろいろ考え、学ぶ機会になったのではないかと思います。

子どもの権利のワークでは、「伝える」態度そのものも人権ベースというか、子どもを尊重したスタンスである必要があります。学生さんたちのワークをする態度は、ファシリテーターそのもので子どもたちに寄り添おうとするものでした。

私自身、授業をするなかで学生さんたちの視点から学ぶことは多くありますが、今回も本当に教えられることがたくさんありました。
金澤さん、とても大切な企画、貴重な授業を聴講させてもらって、ありがとうございました。

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