この絵本は「誰のためのもの」?
クラウドファンディングも残すところ、あと1日となりました!もう一押し、このプロジェクトや絵本のことを何方かにお伝えいただければ幸いです。さて、今日は新しい絵本について書きます。
旧版と新版には、いい意味でいろんな違いがあります。
まず、表紙の絵。旧版は子どもと大人が糸電話でお話している絵でしたが、新版は大きな傘の下で3人の子どもが笑っている絵になりました。ここにきて、新版の表紙に傘の絵が表紙に選ばれた意味がとてもよく分かってきました。表紙の絵が、この絵本は「誰のためのものか」をよく現しているからです。
旧版で目指したのは、「大人と子どもにコロナ禍の国連声明を伝えること」「大人と子どもの対話のきっかけづくり」「子どもが、今の気持ちを出してみること」でした。そういった意味で糸電話の絵がぴったりでした。
一方、新版では、「子どもに、気持ちを手がかりに権利をイメージしてもらう」「子どもに権利があることを伝える」「よりつらい状況にいる子どもにも寄り添い、味方になる本にする」です。まさに、子どもたちを冷たい雨から守る傘のような本になる、作業が進んでいるいます。
そして、特にお勧めしたいページがあります!
新版の後半にある「子どもの権利をもっと理解するために」というページです。ここは、より学びたい大人や高学年以上の子どもが読むページですが、とても深い内容が詰まっています。「子どもの権利条約」が、2回の世界大戦で多く子どもの犠牲者を出した反省からできたこと。それは、今日の私たちの暮らしの中でも、とても助けになるものだということが書かれています。
「どうしよう…、困ったなー。」難しい判断や選択を迫られた時。ここで教えてくれることは、答えは一つでなくてもいいということ。状況を俯瞰し、必要なものをバランスよく考えてみること。子どもたちのことは、子どもたちと一緒に考えてみること。そして、辛く苦しい時には、子どもも大人も外(国や社会、また誰かに)にもっと自分の気持ちや考えを伝え、自分を大切にしてよいということ。
子どもたちは、いつも身近な大人たちのことを心配し、幸せを願っています。
なぜなら、大人もまた、子どもにとって大切な環境であり、社会資源だからです。
子どもの権利のために大人が我慢するのではなく、社会や大人の都合で子どもが犠牲になるのでもない。
「誰ひとり取り残されない幸せな社会」を一緒に考えませんか…。
「子どもの権利条約」は、子どもにも大人にも優しい条約なのです。
あと一日。
一人でも多くの方に、この絵本を届けるために、
ご支援よろしくお願いいたします!
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