見出し画像

「ほどよく距離を置きなさい」(良本紹介#6)

◆概要
人間関係の中で生まれる小さなトゲや心のからまり。
やさしい自分でいたいのに、本当はもっとやさしい自分のはずなのに、
怒りや嫉妬がそれを邪魔することって、ありませんか?

長く連れ添った夫や妻、子ども、嫁や婿。そして、気心知れた友人、ご近所さん。
自分の周囲の誰かと、思っているよりもう半歩だけ、ちょっと距離を置いてみると、やさしさを取り戻し、本来の自分らしく、心地よく生きられる。
そう説くのが、本書の著者、90歳の現役弁護士、湯川久子氏です。

やさしく、しなやかに、あらがわず、でも、流されず――。
多くの相談者が「話すだけで心が軽くなった」と信頼を寄せる現役弁護士の生き様から紡ぎ出される言葉が、あなた本来のやさしさを、きっと思い出させてくれることでしょう。

◆以下、私のお気に入りの言葉たちです。

【マイベストワード】
★「話す」ことは「離す」こと

★ 問題の中に自分がいるのではなく、
夢や希望、自由があるという
自分の世界の中の一点に、
ひとつ問題が起きているだけ。

【気になるワードメモ】

●「初心」というのは
×始めたころの気持ちや志
○はじめて事にあたる未経験な状態
「未熟さ」そのもの

●初心に帰る
=未熟な自分に戻ること
 自分の未熟さを忘れることなく精進しなさい

●「今どう動くのか」にしか答えはない

●問題の中に自分がいるのではなく、夢や希望、自由があるという自分の世界の中の一点に、ひとつ問題が起きているだけ。

●自分が誠意と信頼をもって相手に接する時、相手の心にも誠意と信頼が生まれます。

●相手を打ち負かそうとするのでなく、心をほどいて、自分(と相手)が幸せになるような選択をしてほしい。

☆「話す」ことは「離す」こと。

●「離見の見」 世阿弥の能楽論書「花鏡」で述べられた言葉
演じ手が自ら身体を離れて客観的な視点をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識。

●詩人 吉野弘氏 「祝婚歌」
「正しいことをいうときは
少しひかえめにするほうがいい

正しいことをいうときは
相手を傷つけやすいものだと気づいているほうがいい」

●人間関係のもつれにおいて「正しさの追求」は、解決を生みません。
正しさを追求していると、解決から離れていくことがある。
「正しさ」こそ、人を傷つけやすいから。

●売り言葉に買い言葉。「言刃」は、からまった二本の糸をぶったぎってしまう「刃」です。
きられた糸は、むずび直さない限り、もとには戻りません。

●「剣をとるものはみな、剣で滅びる」
マタイによる福音書 イエスキリスト

●「くつやのマルチン」の原題は「愛のあるところに、神もある」
私たちが愛のある行動をとるとき、そこに神がおられるのだ。

●私は母に「感謝」とい糸で結びなおすことができた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?