チックは形をかえてやってくる~子ども施術を続けてきて思うこと
前回に引き続き、子どもの施術現場で感じていることをシェアします。
今日はチックについて、その症状そのものについて触れつつ、私がしている施術について語ります。
■それはこんなご相談から。
学校や放課後DAYで「まばたきがおおい」と指摘されたと言うご相談をいただきました。
「この季節だから乾燥でしょうか?目薬さすのも嫌がります」と、お母様。
お子さまの様子を見ると、乾燥ではなくあきらかチック症状がでていました。
こちらのお子さま、幼稚園のころは「鼻ならし」やその他のチック症状がでていました。
今回はまばたき。
そうなんです!
チックってひとつのパターンに限らず形をかえてやってくるんです。
■そもそもチックって…何??
チックとは自分の意志にかかわらず音や動作がでてしまうこと。
音声チックと運動チックの大きく2つに分けられています。
●音声チック
単純性~発声、咳払い、鼻鳴らしなど
複雑性~汚言、反響言語(人の言葉を繰返す)
●運動性チック
単純性~瞬き、首振り、顔しかめなど
複雑性~物に触る、飛び上がるなど
※ちなみにわたしは複雑性音声チックの症状をもっているお子さんにまだ出会ったことがありません
ビートたけしさんの首振りは単純性運動チックにはいります。
■チックがでやすいとき
当院では長期間続くチックのお子さまがいらしてなくて、だいたい3ヶ月くらいでいったん収まり、なにかのきっかけでそれまでとは違うチック症状がでる、そしてまた収まる...というパターンの方が多いです。
でやすい時期としては春先や秋口などの運動会シーズンが圧倒的な気がします。
意外に入学直後などにはあまり目立たず、集団行動からのストレスで発症するお子さんが多い印象です。この時期などにチックでてきた!というお子さまも多買ったのではないでしょうか。
■チックの原因は大脳基底核?!
チックの原因は、今現在では脳(大脳基底核)での伝達物質ドーパミンに過敏に反応しすぎる体質が原因と言われています。
とはいえ、まだはっきりとした原因は解明されていないそうです。
早い原因究明が待たれますね。
元々の体質からのストレス要因での発症という流れが多いです。
■チックがでているときに当院でやっていること
①頭部の反射区の刺激
これは小児はりの一種になりますが、トントンと頭部の反射区を刺激するだけ。痛みはまったくないです。
②運動
一番手軽なのは「おへそのぞき」
大人だと腰痛体操の一種になります。
動画を貼ってみましたが、両手は頭の後ろで組んで行うといいです。
同じ動作でも解釈の仕方で色々幅が広がります。
そして…得意なこと好きなことを始めると、確かに減る!なんてことも感じています。
その子が得意で好きなこと(運動系)を始めるとチックがさーーと消えていく印象です。ぶり返しも少ないですね。
ぜひお子さまに合わせ好きなこと・運動面でのアプローチをしてみてくださいね。
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