エッセイ 『梅と桜』


遅めの午前中に、初詣の参拝に伺った。
地元のちいさな神社へ。
道中、おひとりで来られた方ともすれちがう。
ふだんのお散歩とは、なんだかちがう、くすぐったさ。
気持ち分の会釈。遠くの方で鐘の音、ひとつ。
犬のお散歩も兼ねての方?(いぬくん、辰年にごあいさつ?)

境内では、老若男女いろんな方々の組み合わせがお見受けされる。まだ歩き始めたばかりのような、ちいさい子の歩調に合わせた親子連れさんも、入れ替わり立ち替わりでふた組くらいおられたりとのんびりとした雰囲気。思わず、ふふふと和む。ともだちかなぁって感じの女の子ふたり、肩を寄せ合ってなんだかたのしそう。年配の方々もおひとりの方、ご家族とご一緒に参拝の方。おみくじの読むしぐさも、しずかに、また和気藹々わきあいあいと。
個々それぞれが、それぞれの歩幅ですこしづつ、あゆんでる。

お正月だなぁ〜と思った。


昨日の残りものの巻き寿司(残りものには福がある!)に、きょうはバッテラ(bateira –  ポルトガル語で小舟。サバの押し鮨のこと)もあったので、お昼ごはんにといただいた。

懐かしのお皿や湯呑みたちも、なんだかこの時期、活き活きとしてる。
(和洋折衷。郷土料理に、中華のオードブル。旬のお野菜、果物も)

巻き寿司は少し温めなおすと、ふんわりとした柔らかさとお酢の風味のさっぱりさがいい感じ。
バッテラはうすい昆布の膜が名脇役!

お正月だ〜と思った。




お正月の三が日さんがにち
境内の梅や、桜のつぼみたちに出逢う。



(川柳)

初詣はつもうで 帰りはのんびり やすもうで




  (ずこっ)



おあとがよろしいようで



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