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こどもの百日咳について

こんこん咳こんだ後に、ヒューと笛を吹くような音をたて息を吸うような特徴的な咳が出ます。生後3か月未満の乳児は呼吸が出来なくなる発作(無呼吸発作)や肺炎、脳症などの合併症も起こりやすく、命にかかわることがあるのが百日咳です。
今日は百日咳についてお伝えします。

★感線経路
百日咳菌による感染で、飛沫感染や接触感染します。
1年を通じて存在する病気で、春から夏に多いです。

★潜伏期間
感染してから主に7~10日(5~21日)で発症します。
咳が出てから4週目ごろまで感染します。

★症状
初期からしつこい咳が特徴です。
発熱はあまりないですが、年齢が低いほど症状が重く、咳で寝れないことがあります。
回復まで2,3週間~数か月かかることもあります。
幼児期後半以降で症状は軽くなり、小学生などでは咳のしつこい風邪と思われることがあります。
ワクチン未接種やワクチン未完了の乳幼児が罹患すると、重症化しやすいです。
国内の最近のデータは学童から10歳以降に多く、成人の発症も増えています。

★治療
抗菌薬で治療します。
抗菌薬開始で5日程度で感染力は弱くなります。

★予防
百日咳はかなりしつこい咳が長期的に続くことで、こどもの体力消耗も激しいです。また、咳で眠れないなどの弊害もでてきます。
そのため、生後2か月から5種混合ワクチンが定期予防接種されています。

最近の調査で、小学生になってくると、百日咳の抗体価が低下していることで、百日咳患者が5歳~10代前半に多くなっていることから、日本小児科学会は任意接種として追加での接種を推奨しています。
ただし、5種混合ワクチンの5回接種はできないため、4種混合ワクチンで代用し、就学時前に4種混合ワクチンの任意接種を、
4種混合ワクチンが4回終わっている場合は就学時前に3種混合ワクチンの任意接種を推奨しています。

また、11~13歳未満の2種混合ワクチンの代わりに3種混合ワクチンを代用することを推奨しています。

ワクチン接種は中止してしまうと、これらの病気を発症する可能性があります。必要な回数接種することで病気からこどもを守ることが出来ます。

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