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氷河期世代の金融マン。支店と本部、東京と地方とを経験し、個人から誰もが知る超大企業まで…

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氷河期世代の金融マン。支店と本部、東京と地方とを経験し、個人から誰もが知る超大企業まで幅広い取引先を担当。リーマンショックの時は取引先の倒産をギリギリのところで切り抜けたり、不幸にして倒産してしまったり・・・修羅場もそれなりにくぐっています。

最近の記事

配線沼の入口

山善のスタンディングデスクを買って5ヶ月。配線がぐちゃぐちゃなのがずっと気になっていました。デスクに配線トレーがあるものの、ACアダプタが大きくはみ出してしまう状態(最初の写真)。 サンワサプライのメッシュトレーにしようかと思いきや、モニターアームと干渉することが判明、NODOCAというところのトレーを購入。 サイズは運良くピッタリ。実はデスクの表と裏で余白の幅が違っていて焦るもセーフ。 が、これもアダプタの高さがトレー内に入らずどうしようかと…妥協案としてトレーの

    • 金融庁その2

      2009年も半ばを越え、リーマンショックのピークを何とか乗り切り、1社専担から徐々に先輩の仕事を手伝い始めました。その時は、神奈川県の結構な奥地まで融資検討の材料を集めるため、先輩と一緒に取引先の工場見学に向かっていました。 そして高速バスを降りようとする頃、会社から連絡が。「金融庁が臨店した、すぐ戻ってこい」・・・・折角準備をしてくれた取引先の工場の方々に、初めましてこんにちは申し訳ございませんが、ちょっとどうしても戻らなければならないので・・と伝えUターン。 当時私の

      • ココナラでアドバイス始めました

        はじめてみました。

        • 金融庁検査

          半沢直樹でも登場した金融庁検査、実際あんなことあるのか?と思った方も多いと思います。結論を先に言うと、相当な誇張はあるものの、火のないところに煙は立たないといったところでしょうか。 私が銀行に入ったのは、2000年代前半なので、ちょうど銀行が不良債権にまみれたどん底から再スタートした時期でした。当時は1年に1回必ず金融庁検査、内容は(貸出)資産査定が主体でした。資料を作るために休日出勤し、多いと1社100枚以上の資料を何部もコピーし、稟議書ファイルなどの「携行資料」を持参し

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          融資できる?できない?

          今の部署では融資は業務の中心ではないもののある程度知っている必要がある中、個人畑の後輩も一定数いることもあり、「この会社に貸出できますか?」ということをよく聞かれました。 極論すれば大事なポイントは2つだけ。さて何でしょうか? 借入が兆単位の会社、例えばトヨタ自動車とかは法的な金額上限があるのでまた別なのですが、このポイントさえ守っていれば銀行的には融資可能です。 少し引っ張りますが、子供がいきなり10万円貸して、必ず返すからって言ってきたらなんと答えますか? ・・・

          融資できる?できない?

          事業計画に関わる昔話

          少し前に、赤字の取引先に事業計画の確からしさを聞いたら、こちらが(一方的に)求める根拠は示されなかったことを書きました。 その後、残念ながら「計画」は達成されず下方修正されてしまったのですが、ある時、経理部長に言われました。前に担当ラインの上司だった●●さんと連絡を取りたいんだけど・・・とのことですが、結論としてはもちろん断らざるを得ませんでした。 先方の思いを汲み取ると、少し前にも会社の調子が悪い時があり、その時に支えてくれてた●●さんの力を借りたい、話だけでも聞いてほ

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          閑話休題 赤潮

          先日NHKの朝のニュースを見ていたら海が綺麗になったことで、かえって栄養がなくなり、漁獲高が減っているという話があった。自治体の職員が浄水場に濾過の度合いを調整して、水中に栄養を流して欲しいという要請をしているそう。因果関係がどこまであるかは今後の調査次第らしいが、面白い試みだと思う。 確かに子供の時は赤潮が発生という話はよくあった気がするが最近はめっきり聞かない。 松平定信を揶揄して田沼意次を懐かしんだ歌の「白河の清きに魚も棲みかねて もとの濁りの田沼恋しき」とはよく言

          閑話休題 赤潮

          銀行への事業計画の見せ方その3 資金繰り編

          ここまで売上と利益の数字の作り方、見せ方について言及してきましたが、売上と利益の確からしさだけで良いかというと、そうではありません。 一番大事なのは資金繰りです。リーマンショックの時にも多数ありましたが、黒字倒産ということも発生します。従って、最後の頼みは資金繰りがつながるかどうかなのです。 資金繰り表を提出するかどうかや、網の細かさ(月次、週次、日次/入出金の項目数)はケースバイケースですが、少なくとも自社で把握をしておくに越したことはありません。 では、銀行は提出を

          銀行への事業計画の見せ方その3 資金繰り編

          銀行への事業計画の見せ方その2

          さて前回は主に売上について書きました。そうすると今度は利益が気になるわけで、費用が分かれば、売上−費用=利益が導き出せます。 費用は、固定費と変動費に分けて説明できると喜ばれます。それはなぜか?前回の「ストレス」につながるわけですが、大体事業計画通りに進むことの方が少ない中で、銀行は計画を鵜呑みにはしません。そうすると、固定費と変動費がわかった方が、売上低下時の利益水準を銀行側で算出し易いのです。 ざっくりでも良いので、固定費と変動費に分けてみましょう。固定費の代表例は、

          銀行への事業計画の見せ方その2

          銀行への事業計画の見せ方

          銀行は、会社の売上を増やすことはできません。正確にはものすごく苦手です。ビジネスマッチングを・・なんて話にはよく出ますが、中々うまくいきません。よくどこか紹介してという依頼を受けますが、銀行員はどこを紹介したら良いか分からないので、正確にはそこまで時間をかけられないので、効果はありません。唯一の方法は、具体的な社名を挙げて紹介を頼むことです。紹介して欲しい会社の取引支店を通じて面談してくれるかどうか、白黒をつけてもらうのが一番手っ取り早いです。 話がそれました。ずばり事業計

          銀行への事業計画の見せ方

          銀行からお金を借りる方法

          最近、店舗や人員の削減ばかりであまり景気の良い話を聞かないこの業界。ふと手に取った本に影響され、副業を持つべしとあったので、まず手始めにnoteから始めてみようかと。本当はyoutubeにしようかと思ったものの、顔バレはやっぱり・・・ということで、文章にしてみます。 で、自分の経験を生かして、ノウハウをお伝えできればと思います。銀行からのお金の借り方とうたったものの、いきなり腰を折りますが、そんな上手いやり方はありません。業績をしっかり上げてくれれば、銀行はお金を貸してくれ

          銀行からお金を借りる方法