『ゆら』 歌詞

鼻をぬけていく冷たい風
ブドウジュースの匂いがする

腕時計は4時を指して
急かされるように

頭を撫でる冷たい風
いつも遅れてやってくる

腕時計は9時を指して
マフラーがなびく

あの角を曲がれば
きっといつもの
あの角を進めば
ボディソープの香りがする

ハンドル握る手が悴んで
揺らぐ決意 ロウソクに似ていて
漏れ出る白い空気を裂いて
不安捨て去ってしまえ

快速列車で遠くへ
二人を分かつ都会の風
刹那、君と目があった
ような気がした

嘲笑うような鋭い風
銀色の空の成れの果て

腕時計は5時を刺して
照らされる頃に

頭を撫でる優しい風
もう夜が終わる

散々泣いたけどやっぱりね
揺らぐ決意ロウソクに似ていて
今さら笑ってる君との夢は
捨て去ってしまえ

快速列車で遠くへ
二人を分かつ都会の風
刹那、君と目があった
ような 気がした

もう夜が終わる
もう秋が終わる

ハンドル握る手が悴んで
揺らぐ決意ろうそくに似ていて
漏れ出る白い空気を裂いて
不安捨て去ってしまえ

快速列車で遠くへ
二人を分かつ都会の風
いつか、君と目があったのは
ずっと前のことだ

もう夜は
終わるんだな
明けたんだな

鼻をぬけてく冷たい風
ぶどうジュースの匂いがする

有栖川コドク

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