日記 11/24

何となく日記をつけようと思う。

思うことがあったから。

いずれ読み返す時、きっと寒気がすると思う。

暖かい場所で読んで、
是非とも身体を震わせて欲しい。

11月24日(金)

人の悪意とやさしさに翻弄されるばかりの最近。

嫌なことや、目を背けたくなる現実が押し寄せてきて、疲れる。
ある意味で架空のものと思っていた資本主義的な蹴落とし合いに、
知らず知らずのうちに僕も参加していたという恐怖。
自分が下に落ちそうになった時、下にいる人を踏んづけるのか、上にいる人の足を掴むのかわからないけど、本当に、こんなところには居たくないという気持ちだけが確かにある。

しかし、実際のところ現在を
暗闇と呼ぶには明るくて、
それもまた混乱する。
差し伸べられた手を握るたびに、
今までの自分を褒めてやりたくなるし、
ぶん殴りたくもなる。

東京の四角い空を見上げて、味方が居ないなんて本気で思ったりもするけど、同じく狭い空を見上げてる人同士は案外小さなきっかけで打ち解ける事が出来る。

ふらっと入った老舗の喫茶店で聞いていた会話の中の他人の人生がひどく下らなく思えて、
そんな自分を嫌だと思った。

各々の吸っているタバコの煙が混ざっている。
最近だと珍しい喫煙可能の店内は薄暗くて、
空間と自分との色差が少ない事に安心する。

洗練された手つきでコーヒーを入れる店員とは目が合わない。

ここ数週間の劇的な身の回りの出来事を消化し切れず、週末の予定を夢で見たり、
文字通り夢か現か分からない状態だ。

夢の中で何となくホッとしたのを覚えているけど、何に安心したのかは覚えていない。

最寄り駅の階段を降りる
その瞬間でさえ気が抜けない。
間合い、速度、視線、手の位置。
特に理由も無くソワソワしてる。
ここの所ずっとこんな感じだ。

自分のしてきたことが、
思っていたよりも大したことではなくて、
僕が叫んだって何も起こらないことに落胆する。
そんな僕に降りかかる理不尽な請求は
他の人よりも遥かに多額で、
なんでなんだろうと思う。

自分のしてきたことが、
案外人の役に立っていたことにも気づく。
ほんの少し安心するけど、
いつかその人が、僕のその小さな施しの"大した事のなさ"に気づいてしまうと思うと、
かえって味方が1番恐ろしく感じる。

最初から最後まで敵として僕の人生に関わってくる人はかえって誠実な気もする。

いいところがあったり、嫌なところがあったりしても、僕はいいところのほうばかりを見ては、その人の嫌なところに打ちのめされる。

1000文字

飾りだと思っていた雑誌やら新聞は、
別に手に取って読んでも良いらしい。

直近で降り掛かってきている義務の類が、
そういう思い込みだったらなと思う。

おやすみ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?