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蘇州の金鶏湖ランと上海蟹はじめ。

国慶節前最後の週末。日曜日は憂鬱な振替出勤日となり、土曜日だけがお休みです。なので、先月末から毎週欠かさずに飛行機に乗りつづけてきたサブスク旅行も小休止。

飛行機乗り放題のサブスクチャレンジをはじめるにあたり、その記録目的でつくったnoteではありますが、今週は代わりに弾丸で訪れた蘇州の話を。

上海駅と蘇州駅

金曜日、仕事が終わると、定時ダッシュで家に直行。スーツを脱いでリュックサックを背負い、上海駅に向かいます。

高鉄の多くは上海虹橋駅の発着ですが、上海駅もまだまだ現役。ぼくが住んでいる徐家匯エリアからは上海駅がよりアクセスしやすいため、本数は少ないながらも上海駅発着の便をしばしば選んでいます。

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駅構内に入るときにパスポートを出して身分チェックし、その後に荷物の安全検査。金属探知のゲートをくぐったあとは、やる気のない3秒程度のボディーチェック。一時のように健康コードの提示は求められません。改札前の待合スペースもしっかり密でした。

上海から蘇州までは20分弱の旅程。景色を楽しむ暇もなく、1駅先の蘇州駅に到着します。

5ヶ月前に蘇州を訪れたときは、外国人のみ駅構外に設置された臨時の隔離室に連れていかれ、過去の移動の履歴や蘇州に来た目的、滞在先などを30分ほどかけて調べられたものですが、今回は何もなく無事に改札を出られました。参考までに、いまは姿を消した検査室の写真です。

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一方、地下鉄は相変わらず厳しい。改札前で江蘇省の健康コード「蘇康碼」を見せなければなりません。また、ウエストポーチのような小さいものもすべて荷物検査の装置に通すよう求められます。

平江路歴史文化街区と民泊

蘇州駅で降りて向かうのは、蘇州を代表する観光スポットである平江路歴史文化街区。観光客向けのお店やユースホステルが並ぶこの一帯にひっそり佇む民泊で一晩を過ごします。

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今回宿泊したのは、小さなリビングと4つの個室だけのシンプルな一棟借りの部屋。大家とはチャットのやりとりだけのスマートチェックイン。清潔なだけでなく、全部屋シャワーとトイレ完備で実用性満点でした。部屋ごとに異なる間取りやデザインもまた楽しい。

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その日は近所にあった蘇州料理屋に閉店間際で滑りこみ、名物の松鼠桂魚をいただきました。

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あとは、コンビニでお酒を調達し、部屋にてささやかながら、でも深夜まで宴会。すぐ横の家ではご年配の住人が普通に生活しているので、声は気持ち抑えめに。

金鶏湖ラン

翌朝、園区の金鶏湖をぐるっと1周走ります。本当だったら11月に開催されるであろう上海マラソンに向けてトレーニングを重ねていたはずですが、コロナとサブスクを理由にすっかりサボり気味。前回、5月に同じく金鶏湖を走ったときは、暑さも相まって何度も足が止まってしまいました。

まわりに置いていかれずに完走できるかとにかく不安でしたが、やっぱり誰かと一緒に走るといつも以上に力を発揮できます。6分/kmが目標のところ、1周13.5kmを1時間16分、5分40秒/kmのペースで無事完走できました。

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松鶴麺館

完走後、「ズボンビル」「股引ビル」こと東方之門の1階にある松鶴麺館にて蘇州麺。遅めの朝食です。

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スープは紅湯と白湯の2種類。その他、三蝦麺をはじめとしたまぜ麺が数種類あります。汁ありの麺は、麺とねぎの多めか少なめかを選んで注文するスタイルです。

今回、紅湯に別売りの燜肉に千切りの生姜を加えた、いわゆる蘇州麺の基本セット。同じく別売りの干葱段(焦がしねぎ)をトッピングしたところ、あっさりした醤油スープにコクが加わり、これがまた絶品でした。

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陽澄湖

ホテルで一休みしたら、次はタクシーで陽澄湖へ。上海蟹の本場は上海ではなく蘇州崑山の陽澄湖。上海蟹のシーズンはもう少し先ですが、蘇州から上海に戻るついでに、今年初の上海蟹をいただきます。

蘇州市内から30分ほどで着いたのは、巴城陽澄湖蟹舫苑という上海蟹市場です。100以上の卸売店が軒を並べ、360度お店とレストランで囲まれた風景は圧巻です。

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それぞれのお店の裏には湖があります。陽澄湖で育った上海蟹は各店舗の生簀に移され、蒸してテーブルに供されるか、あるいは上海はじめ各地に出荷されるかを待っています。シーズン前ではありますが、どのお店も準備万端。軒先にて人海戦術で蟹を手際よく縛り、輸送用の箱に詰めていました。

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シーズン中は上海から買付に来る観光客であふれるようですが、この日は時間も中途半端だったからか人はまばら。それでも、お店の前を通るたびに客引きの声がかかり、なかなか活気があります。

相場はどうやら1匹あたり20元(約300円)。上海で買うよりずっと安いのですが、あいにく家に蒸し器がないので、素直にレストランへ。選択肢が多すぎてよくわからないので、大衆点評で評価の高かった「1999一鼎閣」に入ります。

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注文したのは、上海蟹と蟹粉豆腐、あとは適当にいくつか。

上海蟹は雄と雌1対で90元(約1,400円)と、やはり市内よりはずっとお安め。蟹粉豆腐(蟹みそ豆腐)は、上海蟹を剥く手間を省き、美味しいところだけをいただく最強のメニューです。甲殻類アレルギーでないかぎり、これを嫌いな日本人に会ったことがありません。

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今年初の上海蟹を堪能し、滞在時間24時間未満の小旅行は終了。なんだかんだでサブスクチャレンジ以外でもちゃっかり楽しんでしまいました。

次はいよいよ国慶節の雲南旅行です。

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