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張家界の武陵源。

サブスクチャレンジの第3回目は湖南省の張家界です。

行きは吉祥、帰りは春秋。これまでの春秋サブスクに今回から吉祥サブスクも加わり、これまで2週間ごとに飛んでいたぼくのサブスクチャレンジはいよいよ毎週へと加速していきます。

張家界は、1992年にユネスコの世界自然遺産に登録された「武陵源自然風景区」で有名な風光明媚な街です。映画「アバター」のモデルとなった風景もこの武陵源にあります。

今回は金曜日の夜に張家界入り、翌土曜日は朝から日帰りのツアーに参加し、その日の深夜の便で上海に帰るという強行日程です。日曜日の夜の便が確保できなかったからというのもありますが、土曜日の深夜便で戻れば日曜日はほぼ一日休めるので、弾丸旅行としては悪くない選択肢です。

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張家界荷花空港に到着後、恒例の健康コードチェック。

各自が携帯で湖南省の「湖南省居民健康カード」を表示し、出口に2つほど設けられたスキャナーに通すのですが、せまい出口にみんなが殺到。おまけにスキャナーを前にしてようやくQRコードを出そうと悪戦苦闘する人や、そんなどさくさに紛れてスキャナーに通さずに出ていく猛者も。こと新型コロナウイルスについては厳格な中国らしからぬ光景がそこにはありました。

界止・湘西之恋酒店

今回宿泊するのは、「界止・湘西之恋酒店」という張家界で数店舗展開するチェーンのホテル。

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1泊240元(約3,600円)とお手頃ながら、空港からの無料送迎と朝食付。夜到着の翌朝出発で時間的に寝るだけなので力まず選んだホテルですが、これがまた正解でした。

まず、空港までお迎えに来たのは、キラキラにカスタマイズされたホテルのベンツ。

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ものの数分で到着したのは清潔感あふれる小綺麗なホテルでした。

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朝食の提供は7時からで、7時前に出発しなければならないぼくはフロントのお姉さんおすすめのビーフンを食べられなかったのがただただ残念です。

ところで、かぎられた時間で効率的にまわるなら、やはりツアーが一番。張家界の日帰りツアーは、武陵源エリアと天門山エリアの大きく2つがあります。市内からのアクセスが便利な天門山にも惹かれましたが、一日だけ過ごすとしたら、やはり武陵源。そこで、ホテルからの送迎に加えて全行程ガイド付で269元(約4,000円)のプランを選びました。

今回のツアーはぼくを含めて14名、うちひとりでの参加者はぼくだけでした。前回の寧夏の砂漠ツアーでもそうでしたが、たいていはバスの車内で外国人いじりをされます。ほかの参加者とのコミュニケーションのきっかけになるのでありがたいかぎりです。

朝6時50分にホテルまで迎えに来た大型バスに揺られること約40分、武陵源の入口に到着します。

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十里画廊

入門後、公園内のバスに乗換え、最初のスポットである十里画廊へ。

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十里画廊では、1.6kmの峡谷の小道を歩きながら張家界の奇景を下から望めます。このぐらいの距離なら歩きたいところですが、今回はツアーなのでまわりと一緒にトロッコのようなモノレールでショートカット。片道38元、往復76元は別料金。乗ったとて景色がよくなるわけでもなし。普通に歩いて散策するのがおすすめです。

ちなみに、このプランには武陵源自然風景区の入場券は含まれるものの、公園内の乗りものの代金は別途支払わなければなりません。一応は乗るか乗らないかを選択できるはずですが、団体行動なので実質的に乗らない選択肢はありません。76元の十里画廊のモノレールのほか、65元の百龍天梯、72元の天子山から麓までのロープウェイ、計213元が別途かかりました。

金鞭渓

次は金鞭渓。中国のドラマ「西遊記」の撮影地として有名なようですが、肝心のドラマを観ていないぼくにとってはピンと来ず。山間のきれいな川辺にてただ森林浴を楽しみます。

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世界自然遺産の前にそびえたつケンタッキーフライドチキンには妙に心を揺さぶられます。

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特徴的なのは、西遊記にも関係するのか、野生の猿がとにかく多いところでしょうか。多少人馴れはしているものの、ガイドさんからは目をあわせないようにと何度も注意がありました。

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袁家界

お猿さんとのふれあいをひととおり楽しんだら、高さ335mで世界最大の屋外エレベーターである百龍天梯で一気に山上へ。そこはアバターの舞台となった袁家界、武陵源観光のハイライトです。

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圧巻は岩山と岩山がつながった天下第一橋。このスケールを表現できる写真を撮れなかったのが悔やまれます。

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ガイドさんいわく、普段はひどい人混みで観光どころではないらしいのですが、この日そこそこ快適にまわれたのはこのご時世ならではでしょうか。それでも、そこかしこの撮影スポットでは例のごとくみんな一流モデルかのようにじっくり時間をかけて記念撮影。結果、そこだけは大行列です。

天子山

最後は天子山です。土家族の民族衣装を纏った女性にガイドを交代し、少数民族の文化などを説明しながらスポットをまわります。中国の人口の9割以上を占める漢族も、張家界では2割の少数派。7割を土家族が占めています。

ここでツアーは終了。天子山ロープウェイで麓まで降り、武陵源の入口へ。バスで市内へと戻ります。

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帰りのフライトは23時。市内で湖南名物のビーフンを食べたり、スタバでコーヒーを飲んだりして時間をつぶし、いざ空港にやってきたもののフライトが若干遅延。結局、深夜2時前に上海に到着し、無事に旅を終えました。

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