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記憶:ショッピングシステムについて

そうだ、これも記録に残しておかなければ。
基本であるショッピングシステムです。

1998年にネット通販を始めた時は、ショッピングシステムなど存在していませんでした。
たしかアサヒネットというプロバイダーと契約してスペースを借りて、普通のページをつくって、そこにアングラーズネットという会社のとても安いカートをCGIで設置してました。
案外、まったく問題なく、2003年ごろまで使いました。

1年くらいで、自社ドメインの取得と言うことに気づいて、自社サーバーを借りました。サーバーを1台まるごと借りました。データベース付きのサーバーです。よく理解できていなかったのですが、今後はデータベースが必要と言うことでそれにしました。CPIという会社のサーバーです。

ショッピングシステムはずっと探していましたが、当時、世の中にはほとんど存在しておらず、自社でつくってもらうことを決意。
システム会社を探して、「K」という会社を見つけました。
その会社に依頼。当時300万円ほどかけてつくってもらいました。

ところが、自社でつくってもらったシステムは、その後ネットの環境の変化に、その都度合わせて改修する必要があります。
なかなか、費用的にも大変で、自社のシステムは持続が難しいと判断。
結局、数年間の使用でした。

その間に、ショッピングシステムのサービスがいくつか出現。
めぼしいシステムを探し、2社に絞り、徹底的に検証。
最終的に「S」というサービスを利用することに。
おそらく2010年の事です。

ただ、この時に初めて気が付いたのですが、ショッピングシステムを導入するということは、当然ショッピングシステムのサーバーにコンテンツを設置することになります。
すると、今まで自社で借りていたサーバーから移動することになります。
.htaccessを使ったリダイレクトを事細かく設置したのですが、やはりアクセス数の減少とSEO的なダメージが大きく発生しました。
必然的に売り上げも減りました。

システム移転はその後2回経験しましたが、すべてシステム移転をキッカケに売り上げは減少しました。
これは、ある意味当然で、お客様は新しいID、パスワードを設定する必要があります。詳しく説明はするのですが、混乱するお客様も多く、ログインができずに離脱するお客様が続出します。逆の立場で考えると。至極当然の成り行きです。

「S」のシステムは、なかなか素晴らしいシステムで、満足して利用していました。ただ、その間にスマホ時代が到来。「S」のシステムも新システムの開発を進めていました。2017年頃ですが、「S」の新システムに移行しました。今後のネットの進化に対応したシステムという話でした。
このシステムも、満足できるものでした。

「S」の新システムに移行して、2年程度経過した時、「S」の営業の方から連絡がありました。来社されて、話を聞くとショッピングシステムのサービスを終了するとのこと。

「えーーー」

ショッピングシステムのサービスを終了するなんていうことありますか?
コンテンツは、簡単に移行できるものでもありません。
じつは、このサービス提供会社、その2年ほど前に外資系に買収されていたのです。
外資系の会社ですから、ドライな部分があったのでしょう。
この信じられない出来事が起き、新しいシステムを探すことになりました。

ただし、ただ不測の出来事で終わらせたくはなく、むしろこの事によってより良い状況になったという結果にしたいと考えました。

そして、ある「考え」を基本としたシステムを探すことに。あるシステムを見つけました。以前から知っていたのですが、良さそうなシステムです。そのシステムを契約し、移行作業を進めていると、いくつかの疑問点が出てきました。それは、ショッピングシステムに当然、導入されているはずの当たり前の仕組みが無い。おかしいと思い問い合わせると、それはオプションであるとのこと。

「えーーー、この当たり前の仕組みがオプション?」
しかも、オプションの費用が高い。

こんなことは契約以前に把握しようが無い。それほど当たり前の仕組み。
つまり、基本費用は、限りなく最小限のサービスのみの提供で、オプションでどんどん費用を追加するという「考え方」が、根本にあるということです。その最小限のハードルが、あまりに低い。
この会社の基本的な「考え方」があり得ないと、すぐに解約しました。
ちなみに上場企業です。

システムは、実際に使ってみないとわかりません。

最終的に、「Future Shop」というシステムを導入することにしました。結果としては、素晴らしいシステムを採用できたと思っています。とても、満足しています。

こだわり商品研究所ストア

※弊社は、こだわり商品研究所、以外にも「モノマニア」という通販サイトを運営していました。それも併せて、上記以外にも、いくつもの通販システムを採用しました。どのシステムも良い面もあれば、そうでない面もあります。選ぶの難しいですね。