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#47 静かに忍び寄る狂気

こんにちは。しばらく体調を崩し、更新がままならなかったことを冒頭にお詫び申し上げます。どうぞお許しください。

本日は、少々、ショッキングなタイトルになります。
私自身が体験したことと、周囲で見聞きした子供への愛情ゆえに、子供に与えてしまう心理的ストレスの事例をご紹介させていただき、健全な中学受験を目指すためには、なにが必要で、なにに注意すべきかを私なりに寄稿してまいりたいと思います。


なぜ中学受験を目指すのか?

中学受験は登山と同じ!?

中学受験は、親子の受験と言われます。この言葉には、私自身は完全に同意します。
わずか10才程度の子供が、弱い動機を抱えて、甘く強い誘惑に打ち勝ち、つらく長い受験勉強に一人で立ち向かえるとは思えません。
また、中学受験には、多額なコストが発生します。いつしか両親は、子供の努力の過程そのものよりも、コストに対する成果(定量的評価)、努力の強度に対する評価(定性的評価)で、子供と対峙するようになりがちです。
また、一切、手をかけないご家庭も多くはないと思います。
「ここまで費用と時間をかけて塾に通ってきたのに、中学受験撤退などあり得ない!」と、登山同様に、一度登りはじめると、勇気ある撤退の決断ができなくなるところも中学受験の特徴です。
撤退などする必要はなく、体力、気候にあわせて、登る山を変更したり、目標を頂上ではなく、8合目に変更したりすれば良いのですが、この変更の決断は、なかなか難しいものです。

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