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Vol.1 ぼくの世界がちょっぴり変わった日

このコラムを読んでいるみんなはぼくのことなんてこれっぽっちも知らないだろう。だからちょっとだけ「ぼく」について話をさせてほしい。

ぼくの生い立ち

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ぼくは日本本土最南端、鹿児島の地で生まれた。小学校の全校生徒37人という地元一の過疎地域で育った僕は海、山、川などの豊かな自然に囲まれて育った。

そこそこ勉強も運動もできるほうだった。だから、ぼくの育った小さな集落ではそれなりに周りがちやほやしてくれた。そうなってくると、ぼくは周りの人の期待に応えたくなりより一層頑張った。

そうやって、小さなコミュニティで育ったぼくは、常に自分は周りに期待されているんだと自らを鼓舞し努力を重ねた。そうすることがぼくにとっての幸せだったし、それに何も疑いはなかった。

周りからの期待を勝手にくみ取って、それに向かってただただ頑張る。頑張って結果が出れば周りはほめてくれるからまた頑張る。そんな僕が何となく頑張れなくなってしまったのは大学に進学してからのこと。

自分は何者なのか

親元を離れて大学に進学すると、周りの景色はガラッと変わった。環境が変わり、これまで自分が積み重ねてきたものはなくなった。ぼくは常に周りに期待されることを糧に行動してきた人間だったから、そのような環境下に放り込まれた途端に何をしたらいいのかわからなくなった。

自分が何をしたいのかわからない。

その時になって初めてぼくは、ぼくがこれまで周りから与えられたレールの上をなぞって生きてきたことに気づいた。少しは選択していたのかもしれないが、言われたことをそれなりにこなせていた分、何となくみんながいいという方向に流されて生きていたのではないか、そう思った。

大人になるということは自分で選択するということ。

何もなくなったと感じていたぼくは、それでも何者かになりたくて、何か行動したくて、人生初の海外に行くことを決めた。自分なりに考えて、自分でやってみたいことを選択した瞬間だった。

自分の世界が変わった

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初海外に選んだのはニュージーランド。理由は

・英語圏にいきたかったこと
・大学の短期研修で多少なり補助が出ること

だった。特に深い意味はなかったが、結果的に最初の海外がニュージーランドで本当に良かったと思っている。

目にするものすべてがこれまでのぼくの世界には存在しておらず、自分の無知を知った。世界はこんなにもぼくの知らない「わくわく」であふれているのか。身をもって経験した。

そんな場所で出会う人々は、ぼくから見ると「自由」だった。自分で自由にやりたいことを選んで、自分のために生きていた。何をしたいのかわからなくなっていたぼくにとって、そんな人たちはひたすらに眩しかった。

なぜそんな輝いて見えるのか、少しでもそんな人に近づきたい。そう思った。もっと自分の気持ちに素直に生きたいと思った。

僕が生きていた世界がちょっぴり変わった

大切にしていること

自分の知らない世界に飛び込んだことで、ぼくの世界には変化が起きた。自分で選ぶことを大切にするようになった。

自分で調べて、考えて、感じて選んだことに後悔はない。自分で選んだのだからその選択は自分のために大切にしようと思うようになった。

自分の選択はすべて自分事。

旅とは

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僕にとって旅は常に自分に選択を与え続けるもの。誰も答えを教えてくれない。自分で決めて自分で進む。その先に何があろうともすべては自分の選択。

自分の無力を感じる一方、困難を乗り越えたときの達成感はなんとも言い難いものである。

迷ったときは旅に出ろ。

ぼくはそう思う。


2020.4.16  こーだい



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