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子どものアトピーを改善した食生活を全部話します/料理下手でも出来る食生活のヒント編

わたしの人生で最大の学びの一つは長男のアトピー改善に向き合あったことです。長男は約5年間、夜も眠れない程のかゆみと、肌を搔き壊してボロボロに血がにじんでいました。それが、「あれ!保湿剤すら使ってない」と気づき、ようやくアトピーケアがひと段落したのが、長男7歳、昨年の8月でした。

この記事を書いている現在、長男8才の今は、アトピーに対して、内服薬、ステロイド、保湿剤もなし。食生活も制限なく、なんでも食べています。健康的な美しい肌だと思います。

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アトピーケアについて、多くの経験をさせて頂いたのに、私はその価値をしっかり受け取っていませんでした。改めて、唯一無二のこの経験が、今アトピーケアに悩む方に少しでも参考になればと思い、綴っていきます。

本文中に最も肌が荒れている時の写真を載せています。見るのが苦手な方はお控えいただければと思います。

子どものアトピーケアに食生活を改善しようと思った理由

長男のアトピーは、2才から始まりました。

最もひどい時は、夜も眠れないかゆみで、全身の皮膚は剥がれてボロボロ、特に額は割れて、浸出液がにじんでいました。

最初はちょっとした肌の赤みだったと思います。近所の皮膚科に行き、ステロイドと抗ヒスタミン剤を処方され、塗っていました。

しかし、急に全身の肌が荒れ始めました。

かいて肌が傷つき、全身傷だらけ、血がにじむようになりました。あまりに全身が荒れているので、少し遠いけれど、評判のいい皮膚科に行きました。

複数の薬を処方され、長男の身体は包帯でグルグル巻きに。毎日ステロイドと軟膏を塗り、包帯を替えるように指示されました。2歳の小さな身体が包帯されて、彼自身が怖がらないように、「カッコいいね!」「強い強い!」など、励ます言葉をかける日々。包帯生活は1ヶ月ほど。そこからずっとステロイドと抗ヒスタミン剤を使う日々が、2年続きました。

頼みのステロイドと抗ヒスタミン剤が、だんだん効かなくなりました。

ステロイドを塗っても、抗ヒスタミン剤を飲んでも、かゆがり、眠りが浅くなり、肌荒れが全身に広がるようになりました。

このままで本当にいいのだろうか?と疑問を感じるようになりました。

長男が4歳になる頃、ちょうど私は3人目の育休に入るタイミングでした。

からだの外側からの対処療法が効かないのなら、からだの内側から根本的に改善してみよう。食生活に向き合うことを決めました。

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食生活ではどこに気をつけたのか?

長男は2歳を過ぎてアトピーを発症したため、医師からは特定の食材によるアレルギー反応ではない、どの食材にも少しずつアレルギー反応を起こしている可能性があると言われていました。

漢方薬の医師から、アレルゲン食材(卵、乳製品、小麦、ナッツ、青魚、蕎麦など)に加えて白砂糖、添加物、化学調味料、加工食品、輸入食材、外食をできるだけ控えるよう、勧められました。

ごはんは全て手作りです。

私はこの時、長男4歳、次男2歳、長女0歳と夫の5人家族。長男分だけ作る余裕はありません。翌年には仕事復帰予定のため、働きながら作れる、持続可能なごはん作りでなければと、模索しました。

最大の課題は料理が苦手

最大の課題がありました。正直、私は料理が苦手です。

献立は考えられないし、食材はよく余らせて腐らせるし、レシピ検索とか超面倒。そもそも食べること自体がそんなに好きでない。一汁一菜で十分な人なのです。(今は食生活が大切だと身を持って知ったのと、保育園給食と助産院の料理スタッフ経験で、食べることが好きになりましたが。)

そんな料理が苦手で超ズボラな私でも出来た、アレルゲンフリーに役立った食の知恵、お伝えします。

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(食生活でアトピー改善して食の講師になりたい!と修行に行った助産院で作っていたご飯です。これを毎食用意していたのではありません。)

アレルゲンフリーに役立った食の知恵

調味料を変える

調味料を無添加で伝統的な製法で作られた、そのまま飲んでも美味しいものに切り替えました。調味料本体が美味しいので、ほんの少量で、料理が美味しい。茹でて塩振るといったシンプルな料理法でも、飽きのこない味になりました。料理が苦手なら、調味料に頼る。頼れるものは何でも頼ります。

重ね煮を活用する

野菜の重ね煮を活用しました。切って、重ねて、火にかけて、ほっとくだけ。作り置きにしておけば、いろんな料理に加えられ、時短できる上に、野菜の旨味で美味しくなりました。重ね煮の仕組みを覚えれば、大抵の料理はレシピ不要で美味しく作れます。(肉じゃが、ラタトゥイユ、シャケのちゃんちゃん焼き、ひじき煮、筑前煮、親子丼など、)重ね煮はあまりにも便利でオススメで、後に動画教材まで作りました。

白崎茶会の「あたらしいおやつ」に癒される

市販のお菓子やケーキは添加物が多いため、出来るだけ手作りに。誕生日のケーキやおやつは白崎茶会さんのレシピを活用させていただきました。あらゆるレシピを図書館で借りては試しましたが、白崎茶会さんのレシピは再現性が高いと感じました。私のようなズボラな人で、ちょっと入れ過ぎたとか足らないとかでも、美味しくできてしまう、奇跡のレシピだと思います。白崎茶会さんのレシピは、アレルゲンフリーとかそういうレベルではなく、お菓子として、ものすごく美味しかったのです。

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アトピーで最も大きな学び「食べて健康」は私たちが選べる

長男のアトピーケアのために、食生活改善をして学んだことがあります。

無自覚に、当たり前に食べていた食が「食べて不健康になる」食だったこと。添加物、農薬、遺伝子組換食品、白砂糖、トランス脂肪酸、格安食品など、一部の人工的に加工された食べ物が、アトピーを引き起こすのを実感しました。

しかし。「食べて不健康になる」食を生産させていたのは、消費者である私自身でした。私自身が、安さ、手軽さ、見た目の良さという、自分の都合を食に求めていたから、と知りました。生産者はあくまで私たち消費者のニーズに応えていただけなんだ、と気付きました。

「食べて健康になる」食の生産は、現代の感覚からすれば、手間と時間が途方もなくかかるということも知りました。「食べて健康になる」食は、本当に美味しいです。子どもや孫の世代以降も食べていって欲しい味です。だからこそ、「食べて健康になる」食の生産者さんは、私の日々の消費選択で応援できる。ということもわかってきました。

私たちは消費者という、食生活業界を作る当事者の一人であるのです。

人間の真価を発揮するには食生活が大切

長男の肌に向き合う中で、人間の身体が、いかに精神に影響するかを実感しました。どんなに素晴らしい精神があっても、身体がかゆくて、睡眠不足で、疲れが溜まっていたら、イライラしないわけがないです。

食生活を変えることで、ゆっくりと、でも確実に、肌の状態が改善していきました。食べてかゆがる、控えて落ち着く、を何回も繰り返しました。その度に長男に「これを食べたらかゆくなるかも。どうする?」と問いかけてきました。長男はその時々で自分で選択をしていきました。

毎日毎日大人も苦い漢方薬を朝晩飲み続けた長男。長男の生きる姿に、人間はいくつであっても自分の課題は自分が答えを持っていること。そして、人間は自らをより良くするために自ら行動できること。学ばせてもらいました。

人間の本来の力である、自ら回復し、より良い方向へ向かう力を、目の当たりにしました。

食生活が人間をつくります。

人間の真価を発揮するには食生活が大切なのだと、身をもって学びました。

長男のアトピーケアから学んだことは、あらゆることが奇跡的で唯一無二のエピソードです。何か一つでも、読んでいるあなたのヒントになれば嬉しいです。

今回はアトピーケアの食生活についてお話ししました。次回は「アトピーケアに病院10箇所通って東洋医学と西洋医学のいいとこ取りした結果」をお話しします。

私は自分の健康を食生活から作りたい方をサポートさせていただいています。

ご興味ある方は東洋美の食生活改善個別セッションにぜひお越しください。

https://form.run/@socialpr--1624520349

お気持ちをありがとうございます!あなたの健康に寄与できるように、書籍、講座、メニュー試作に投資して、還元に努めます。