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【雑記】“この程度の日本酒”を飲んでて悪かったな
本来こんな記事を書くつもりなんて無かったんですけれどもね。
ちょっと再現すると、まぁ最近こんな記事があったわけです。
![](https://assets.st-note.com/img/1675778268737-RAU2FNF7QN.jpg?width=1200)
まぁ、こんなこと言う手合いがいたわけです。
一応瓶のラベルはスタンプで隠していますが、ここで想像してみて下さい。このスタンプの銘柄が例えば、貴方が好きな銘柄だったりなど特別な感情を持ったお酒ならどう思われますか?
もしくは、その銘柄を想像したうえで、造った方々の顔を思い起こすことはありませんか?
もし、このスタンプの銘柄が貴方にとって取るに足らない銘柄であるとするなら、この想像はまずできないかと思われます。
理由は簡単です。そんな貴方は一部のプレ酒以外の酒など眼中に無いからです。有象無象と切り捨てて、どうでもいい酒、この程度の酒と見ることすらしようとしないからです。
少し話を変えますが、最近このようなニュースがありました。
日本酒の温度を計測中…酒造タンクに転落 52歳男性が溺死【新潟・長岡市】|FNNプライムオンライン
痛ましいニュースです。また、事故で亡くなられた栃倉酒造さんの難波さんにつきましては、哀悼の意を捧げる次第です。
六郎次 純米吟醸(青ラベル/かすみ酒)
— 古代米ダブル (@kodaimai2) December 13, 2022
すっげぇ麹の香り。そして麹の甘味と旨味。
甘酒みたいだなぁ。ただボディは吟醸酒らしい端正のとれたもので、後味は穏やかに、されどしっかり切れる。
こりゃ面白い酒だ!これは燗にしても面白そうだ。同時に新潟の酒のレパートリーに驚かされる
#古代酒ダブル pic.twitter.com/QHjOSVJ0JV
栃倉酒造さんは『米百俵』『六郎次』の銘柄で知られています。一度飲んだことがありますが、唯一性のある酒だったので興味の湧くお酒でしたね。
もとい、この事故についてですが、タンク内の日本酒の温度を確認する際に転落したと見られています。
タンク内の確認は高所作業です。また、タンク内の発酵温度を確認することは、狙った酒質を作る際に重要となる工程です。そのためこまめに確認をとる必要がありますが、今回のように誤って足を滑らせたことによる事故は高所作業である以上つきものです。一歩間違えれば亡くなる可能性もあるというのが、日本酒を作る際に起こりうるのです。
たとえ色々な危険をはらむ職場であっても、美味しいお酒を造ろうと懸命に働く人達がいます。安全の配慮をしろという声もあるでしょうが、予算や立地の関係などで安全面に手が回らない場合さえあります。ですが、それでも職務に励む方々のおかげで、僕たちはこうして日本酒を飲んでいられるのです。
それでも貴方は、日本酒を“この程度”と見下すことができますか?
人としての良心があるのなら、そんなことはまず言えないはずです。
僕は酒とは人そのものの意思が形になったものと見ています。ゆえにそのひとつひとつに敬意を表して飲むことを忘れません。
そして、それを見下す手合いにはこう吐き捨てますか。
この程度の日本酒を飲んでて悪かったな!
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