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【ビールづくり】#レシピ 煎茶ペールエール

日本的でありながら非常に頭を悩ませる緑茶を使ったビールづくり。個人的にほうじ茶は作りやすいのですが、緑茶は生臭いニュアンスが出やすかったり、酸化しやすかったりで難しい原料です。これらのマイナスの部分を隠したり、引き出したりすればうまく作ることができるはずです。

【概要】
仕込みサイズ:100リットル
仕込み回収効率: 82%
初期糖度:14.6%
最終糖度:3.0%
発酵度:80%
アルコール分:6.1%
IBU:19
EBC:9

【麦芽・グレーンレシピ】
ピルスナー 81% 20kg
ミュニック 6% 1.5kg
オーツ麦13% 3kg
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合計  24.5kg

【ホップ・副原料スケジュール】60分煮沸 105L→100L
60分 トラディション(aa5.9%) 100g
05分 カシミア(aa3.3%) 100g
00分 緑茶 150g
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ドライホップ
発酵終盤 トラディション(aa5.9%) 75g
発酵終盤 カシミア(aa3.3%) 75g
発酵終盤 緑茶 75g


【水質】
Ca:50ppm
Mg:5ppm
Na:1ppm
SO4:60ppm
Cl:50ppm

【酵母】
US-05 Fermentis 60g

【仕込工程】
麦芽の3.5倍のお湯で67℃、50分の糖化。ホップはスケジュール通り。煮沸終了後20℃まで冷却し、酵母を投入。20℃で3-7日間発酵。ドライホップ終了後ダイアセチルがなくなり、香味が落ち着いたら2℃で14日間熟成。飲み頃になったら容器に詰める。

【つくりのコツ】
緑茶由来の渋さが緩和されることが狙いでオーツ麦を加えています。

ホップは花のような華やかさを狙ってフランス産カシミアを投入。緑茶を発酵タンクに投入する際は参加に気をつけながら炭酸ガスを注入しながら投入してください。緑茶は2時間程度で十分抽出されますので、茶葉が膨らむことも考慮して袋のサイズに余裕を持たせておきましょう。

酵母はアメリカンエールイーストです。ダイアセチルが出ないように気をつけましょう。


【お願い】
・ビール作りの日本語情報を増やすための取り組みをしています。改善点があれば教えてください。
・内容には気をつけておりますが、実際に工場で試される場合は法律の部分も含め十分注意してください。
・残念ながら日本国内では許可のない施設での酒類の製造は法律で禁止されております。記事は仕事でビールを作っている方向けとなっております。

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