家族
今の当たり前は、いつか必ず当たり前じゃなくなるし、今過ごしている当たり前の時間がいつか愛おしくなる。
俺の生活が180度変わったのは、サガン鳥栖ユースに入団して、親元を離れ、寮生活を始めたときだ。それまで15年間は、家族と過ごすことが当たり前で、食器洗いから、洗濯、遠征の身支度などサッカー以外のことはお母さんがしてくれたし、それが当たり前だとさえ思っていた。
しかし、いざ親元を離れてみると、自分が一人の人間としてどれだけ未熟だったのか、家族の存在がどれだけ大きかったのか身にしみてわかった。本当にこれだけは、親元を離れないと絶対にわからない。
当たり前の日常がいつかは必ず当たり前じゃなくなる。自分自身、家族とともに過ごしていて、もっとお父さんとたくさんジョギングしておけばよかったなーとか、妹と喧嘩なんかせずに、もっと大切にしてやればよかったなーとか、家族でどっか旅行でも行きたかったなーとか後悔していることがたくさんある。今になってこういった家族と共に過ごした日々をすごく考える。本当に考える。夢にさえ出てくる。
正直な話、俺は今後、家族と当たり前のように一緒に暮らすことはないと思う。寂しいけど、自分の夢を追いかける上で、どうしても仕方がないことだ。
今後も支えてくれる家族に心の底から感謝してるし、顔を見れないから、元気かどうか不安になるし、健康でいてほしいというのが自分自身の願い。
皆には、今身近にいてくれる家族の存在を当たり前と思ってほしくないし、親元を離れたときに自分みたいに後悔してほしくない。照れくさいのは本当にわかるけど大切に思ってほしい。
このnoteを見てくれた人が、家族の大切さに改めて気づいてくれたら、嬉しいです。
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