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青春18きっぷで巡る  西日本の美術館と美食7日間ひとり旅

2024年8月10日から6泊7日で18きっぷ旅を使って西日本(岡山ー島根ー香川ー直島)の美術館と美味しいお店を転々と巡りました。
備忘録的にその様子をシェアします。

day1 8/10 とりあえず岡山まで

旅の計画を立てるのは好きだけど
行く直前は身体が重たい。
動いてしまえば楽しいのだけど
動き出すまでは身体がいうことを受けとってくれない、あの感覚。

スタートは大阪駅。
6時の電車に乗るはずが気付けば14時半。

西へ向かう普通列車に揺られ
姫路と相生で乗り換え、岡山駅で夕食休憩。
さらに北へ向かい、19:13誕生寺駅着。

本日のお宿は、旅の足跡さん。
とほ宿加盟店の一つで、旅人同士やオーナーさんの交流を大事している場所。

オーナーの来栖さんご夫妻と、私と同じ18切符ユーザーの加藤さんと、これからの旅の話を夜遅くまで。おすすめのお店や観光スポットの情報交換ができるのが、ゲストハウスのいいところ。

ご夫妻は高知県は土佐久礼の鰹の藁焼きを毎年食べに行っているらしく、
行きたい気持ちが強くなる。

この日は涼しく、夜は19度まで下がりました。
都会からは見えない夜空を楽しみ、就寝。

14:30-17:03 大阪駅-岡山駅
夜ごはん 鶏三和名古屋コーチン ¥1,133
18:10-19:13 岡山駅-誕生寺駅
お宿 旅の足跡 ¥4,300
軽食 ¥280

1日目合計 ¥5,713

day2 8/11 岡山から島根へ 植田正治写真美術館

誕生寺駅から津山駅へ。
誕生寺駅は2021年夏の青春18切符の
ポスターになりました。

津山駅では、転車台のある津山まなびの鉄道館へ。
第2閉塞とか、キハとかモハとか、よく聞くけどよくわからない言葉の意味を学び、また一つ賢くなりました。

津山駅から姫新線、新見駅へ2時間ほど。
新見は山間の街で、ここでお昼ごはん。
駅から10分ほど歩いて、新見美術館へ足を運ぶも、企画展はあまり興味なく諦める。
仕方ないよ暑いもん…

眺めのいい喫茶室で時間を潰してから、
日本海へ抜ける伯備線に乗ります。

岸本駅で下車、駅の控え室に貼ってあったタクシー会社に電話して30分後、
タクシーで植田正治写真美術館へ。

名峰・大山を望む


写真は「小さい伝記」シリーズがよかった。
今ある日常はあまりに奇跡で、その奇跡をただ見過ごしてしまわず、奇跡のままとして保存する、その営為に。

帰りは時間があったので
大山を借景に岸本駅まで徒歩。
しっかし日傘を差しても暑かった…

次は米子駅で降り、夜ごはんは予約していた
駅前のゆらくさんへ。まじ美味しかった!
店内の雰囲気、お料理のお皿もこだわりがありました。

つきだし
野菜サラダ
カジキとタイのお寿司
カニクリームコロッケ🦀
モサエビのお造り🦐


最後に松江駅までさらに30分電車移動。
駅から歩いて20分弱、松江城近くの
kitatono guest houseさんが本日のお宿。

最近のゲストハウスは
シェアハウスやレンタルスペースを
併設している所が多いらしく、ここもそんな
感じ。カプセル型の寝室で就寝。
今日もたのしかった。

8:04-8:27 誕生寺駅-津山駅
9:00 津山まなびの鉄道館
10:00-11:41 津山駅-新見駅
昼ごはん きくや食堂 ¥720
軽食@新見美術館 ¥400
13:34-15:09 新見駅-岸本駅
タクシー ¥1,280
植田正治写真美術館 ¥1,180
徒歩40分
18:03-18:18 岸本駅-米子駅
夜ごはん ゆらく米子店 ¥3,938
20:15-20:48 米子駅-松江駅 
お宿 kitatono guest house  ¥4,000

2日目合計 ¥8,344

day3 8/12 足立美術館と出雲大社

朝一ゲストハウスで知り合った
和歌山から車で来られていたお兄さんに
松江駅まで乗せていってもらいました。
やっぱりゲストハウス、すき。

昨日来た鉄路を戻り、安来駅へ。
安来から無料のシャトルバスで
米国の日本の庭園ランキング21年連続1位の足立美術館へ。
美術館へ向かう車窓も
The・日本の田園風景で素晴らしかった。

足立美術館はお盆ということもあり
人の入りはよかったです。

整った中庭
背後の山をお庭の借景にしています
喫茶室にてガトーショコラとオレンジジュース


お庭の剪定は毎日されているのか気になりました。
最低でも毎週くらいはしてないとこの美しさは保てないのかな。

次は再度西へ向かい、出雲市へ。
電車とバスを乗り継ぎ出雲大社を訪ねます。

よく見るここ。本殿ではないらしい
いなばのしろうさぎたち?
この日は最高気温34度。暑かった


暑かったのであまり記憶はありません。
うさぎさんがかわいかった。

16時過ぎの一畑バスで出雲市駅へ戻り、
ゲストハウスいとあんさんへ。お盆の時期でも通常価格で泊まれるのが大変ありがたい。

3人部屋で、同部屋は旅のおじさんと、地元のおじさん。
地元のおじさんは、お盆に前住んでいた空き家の草刈りに来たらしく、苦労話を聞かせてもらいました。

地方になるほどムラ社会で、ムラごとの風習を守らないと
いけないけど、最近どんどん都会に人が流出していて形骸化している。
SNSは繋がったり離れたりが簡単だけど、ムラ社会はなかなか切れない。
田舎暮らしはSNSの対極だなと思ったり。

夜は献上そばの羽根屋さんに行くも、お盆期間は昼営業のみ。
引き換えしてすぐ、素敵な本屋の句読点さんを見つける。

本が大好きな店主さんの本のラインナップは、間違いがないのです。
流れるBGMに心をまかせつつ
1時間ほど見させていただき、「思いがけず利他」を購入。
(実際にはkindleでポチりました🙇🙇)

日もすっかり沈み、駅の南にあるすき家へ。
旅行でも、1人なら誰にも気を遣わず牛丼を食べられます。おいしい。


朝ごはん セブンのおにぎりとか ¥515
8:32-8:58 松江駅-安来駅 ¥420
9:25-9:43 バス 安来駅前-足立美術館前
足立美術館 ¥2,000
お土産と軽食 ¥2,240
12:30-12:50 バス 足立美術館前-安来駅前
12:56-14:10 安来駅-出雲市駅 ¥990
14:20-14:55 一畑バス 出雲市駅前-出雲大社BT   ¥530
出雲大社
16:20-16:54 一畑バス 出雲大社BT-出雲市駅前 ¥530
夜ごはん すき家 ¥930
お宿 出雲ゲストハウスいとあん ¥3,700

3日目合計 ¥12,078

day4 8/13 長時間移動で倉敷と丸亀へ

旅の中盤。相変わらず猛暑日が続きます。
朝5時に起床、6時の電車で5時間かけて倉敷へ向かいます。
5時間ならそんなに苦はありません。
寝て読書していればいいわけですし(個人の感想です)

11時過ぎに倉敷駅へ到着、美観地区のつばめ喫茶店さんで昼食。

完全ベジタブルのハンバーグ、美味!


昼食後旅の目的地の1つ、大原美術館へ。
モネの《睡蓮》をはじめ、近現代の東洋西洋の絵画が
並列で展示される企画展でした。

やっぱりルノワールやモネといった印象派がすきだなぁ、
東洋の鼎とかの陶磁器類には興味が持てないなぁと思う。

2時間かけて鑑賞したあと、再び美観地区へ。
水路の両脇に多くの商店が並んでおり、3分おきにお店のクーラーにあたりに入店しました。あついあついあつい。


観光の後は倉敷駅から岡山駅を経由、瀬戸大橋を渡り丸亀駅へ。本日のお宿は7月にできたばかりのゲストハウスババノバさん。

地元のコワーキングスペースも兼ねており、多くの若者たちが集う場所です。暑さを冷ましに長い間部屋にいましたが、若者たちの笑い声がたくさんきこえてきます。

寝室を出ると、色んな方が話しかけてくれます。その日は初めてコーヒーを販売している方がいらっしゃり、コーヒーを注文しました。あっさりしていて美味しかった。

外は暑すぎるので、シャワーを浴びて日が沈んだ19時過ぎに活動を再開。
お洗濯をしないと明日以降着るものがありませんので、コインランドリーまで歩きつつ、夕食へ向かいます。

丸亀は骨付き鳥で有名。その中でも老舗の一鶴さんへ。閉店間際でしたが、30分くらい並んで入店。

骨付鳥。スパイシーでお酒のアテにぴったり
おむすびと骨付鳥の相性バツグン
店内の雰囲気


就寝前に罪の味を楽しみ、就寝。
毎日充実しすぎている。ありがたい。

6:03-11:14  出雲市駅-米子-新見-倉敷駅
昼ごはん つばめ喫茶店  ¥1,300
大原美術館 ¥2,000
お土産など ¥2,101
15:13-16:37  倉敷駅-岡山駅-坂出駅-丸亀駅
お宿 ゲストハウスババノバ ¥4,320
夜ごはん 一鶴 ¥2,167
コインランドリー ¥1,100

4日目合計 ¥13,468

day5 8/14 mimocaとカツオのたたき

丸亀駅のすぐ近くにある猪熊弦一郎現代美術館(通称:mimoca)から
5日目はスタート。

美術館の贅沢な白の空間が好き

MIMOCAには1時間ほどの滞在。

本日のお宿は高知市内におさえてあるのですが、疲れが溜まってきており、特急列車で向かうか迷いました。
調べたところ、特急列車に乗るには高松まで戻らないといけないようで、面倒くさい。
予定通り普通列車で四国山地超えをすることに。

途中、阿波池田駅で昼食をはさみつつ、4時間ほどかけて高知駅へ。

昼食は阿波池田駅近くの祖谷(いや)そば


本日のお宿はゲストハウスBonitoさん。
ここも古民家をリノベーションした内装が新しいお宿。
個室を予約していたので、気兼ねなくダラダラ。

見知らぬ天井


晩ごはん。高知といえば、カツオ。
近くの居酒屋さんでカツオのたたきを注文。

塩と薬味をつけていただきます


ああなんておいしい!旅の醍醐味!
わざわざ遠くまできた、というのも
このおいしさを加速させる要素に。

これだけではお腹が満たされなかったので、困ったときの万能薬、
マクドナルドへ。ほんとうにありがとう、マクドナルド。愛してる。

10:00 猪熊弦一郎現代美術館 ¥950
クリアファイル ¥470
朝ごはん セブンイレブン ¥415
11:30-16:05 丸亀駅-多度津駅-阿波池田駅-高知駅
昼ごはん 一福亭@阿波池田 ¥700
お宿 ゲストハウスBonito ¥5,490
夜ごはん よいちとマクドナルド ¥2,970+¥520
軽食 ¥415

5日目合計 ¥11,940

day6 8/15 大雨の阿波踊りで阿保になれ

午前中は、高知駅からバスで桂浜へ。
よく見る坂本龍馬の銅像、有志たちによって何度も立て直されているそう。

小さい頃、大河ドラマの龍馬伝をよく見てたなぁ


坂本龍馬記念館には時間がなくていけず。
とにかく暑いっていうのもありました。

しばらくぼーっと海を眺める時間



高知駅へ戻り、お昼を食べ、特急列車で徳島へ。
旅のひとつのメインである、阿波踊りを見に行きます。

岡山行きの列車は自由席だったのですが、
出発時点で立ち客も出るほどの満席に。

途中阿波池田駅で3分乗り換えを果たし、
アンパンマン特急列車で徳島駅へ到着。


到着時点で16時、外は猛暑なので室内に引き篭もるに限ります。
徳島駅内のスタバで席を確保し、2時間ほど読書したりnoteを書いたり。

日が沈んで、気温33度くらいある屋外へ。
あちこちから太鼓や鐘の音が鳴る中、会場へ着きました。


20時から南内演舞場にて、ここでしか行われない総踊りを鑑賞します。
総踊りとは、阿波踊り連盟に加盟している15の連(グループ)が勢揃いで全員で踊るもの。

座席は全席指定の事前予約制です。私は川側のB席を予約済み。
特別観覧席とかSS席だと結構いいお値段がします。

イオン連の掛け声が面白かった☺️
「お惣菜」 『イオンまで!』
「お魚は」 『イオンまで!』
「焼き鳥は」 『阿波尾鶏!』


途中から涼風がふきはじめ、大粒の雨が。踊り阿呆も見る阿呆もずぶ濡れ。
帰ろうかと思った頃には全身どうしようもなくなり、諦念。
お祭りの高揚感からか、不快さはなく。不思議な高揚感に包まれます。

フィナーレの総踊り
最後は観客もなだれこみ、まさしく総踊り


一度きりの人生なのだから
踊ろう、舞おう。

そんな前向きな気持ちになって帰路に。
洋服は全濡れでしたのでお手洗いで着替えました。

高松駅の一つ手前の栗林駅近くが本日のお宿。
臨時の特急列車『阿波踊り』に1時間ほど揺られます。栗林駅に着いたのは
日付が変わったころ。おつかれさま、私。

9:00-9:52  バス 高知駅BT5番乗り場-桂浜  ¥1,300
桂浜
11:00-11:40  バス 桂浜-高知駅前
お昼ごはん 餃子の王将 ¥1,244
13:13-15:51  高知駅-阿波池田駅-徳島駅 ¥3,500
徳島ラーメン ¥960
スタバ ¥640
南内町演舞場 B席 ¥3,330
22:48-24:05  徳島駅-栗林駅 ¥2,550
お宿 Hostel JAQ takamatsu  ¥4,500(内 late fee ¥1,000)

6日目合計 ¥18,434

day7 8/16  最終日は直島の美術館巡り

昨晩は寝るのが2時ごろになり、眠い目をこすって起床。
7時代の電車で高松駅へ向かい、高松港から直島(宮浦)行きのフェリーへ乗船。

直島は美術館好きとして前から行きたかった場所。バスを使う予定でしたが、レンタサイクルを借りることに変更。時間を気にしなくていいもんね。

ベネッセアートハウス、李禹煥美術館、地中美術館と3つの美術館を巡ります。

感想やレビューは散々書き尽くされていると
思いますので、写真でダイジェスト。

以下はベネッセアートサイト内の写真です

自家製シロップジュース美味しかった!

李禹煥美術館と地中美術館は内部の撮影禁止。両方とも感動しました。

李禹煥美術館のエントランス


直島を満喫して、フェリーで宇野港へ。
そして怒涛の4時間鉄道で21時前に大阪駅へ戻りました。

案外疲れという疲れはなく、次の日からも普通に行動できました。

お盆のこの時期にがっつり旅行に行くのは
はじめてですが、とにかく暑さ対策が必須。

日傘と日焼け止めはもちろん、
こまめにコンビニなど室内に入って
涼を取るのが1番の対策のように思います。

7:44-7:50  栗林公園北口駅-高松駅
8:12-9:12  高松港-宮浦港 ¥530
レンタサイクル ¥1,500
ベネッセアートサイト ¥1,300
お昼ごはん 併設のカフェ ¥2,050
李禹煥美術館 ¥1,050
14:00  地中美術館 ¥2,100
お土産など ¥2,710
その他 ¥780
16:02-16:22  宮浦港-宇野港 ¥300
16:42-20:43  宇野駅-岡山駅-姫路駅-大阪駅

7日目合計 ¥13,060

感想とか

やっぱり美術館と美味しいものが好きと再認識した7日間でした。海外に旅行に行こうか迷っていたのですが、結果的に国内の素敵な場所との出会いを果たせて大満足です。

今回の旅はある意味で、国内旅行の集大成というか、自分なりの旅のスタイルが確立できた旅でした。
移動には電車を用いてその間は読書や創作にあてる。お宿は極力安価なゲストハウスを用いて旅人たちと交流をする。浮いたお金で地元の美味しいものをいただく。

あと、社会人になると金銭的な余裕が生まれるので、学生時代にできなかったことができるのもいいですね。特急列車に乗ったり、地元の高級店に入ったり、タクシーを使ったり。お金があると選択肢が増えますね。

次回は念願のモンゴルもしくはアイスランドあたりに行きたい。そんなところで、備忘録は終わりにします。

以下は旅の総まとめです。
長々とご覧いただきありがとうございました。

6泊7日合計使用金額  ¥95,067
(事前準備 青春18きっぷ¥12,040含む)

総移動距離 約1,000km

島根と高知に宿泊したことで
とりあえず47都道府県に足を踏み入れました
移動記録アプリ Fog Of World より
旅の軌跡

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